偶然が人をつくる「ワッキーの地名しりとり」

a2c_sato2005-02-04

 ツタヤで借りました。
 「ワッキー地名しりとり vol.1」
 http://7andy.yahoo.co.jp/dvd/detail?accd=D0059323
 いやー、旅好き、お笑い好きのオイラにとっては猛烈におもしろい!
 この「地名しりとり」は、名古屋の地方局CBCの深夜番組「ノブナガ」にて3年間好評を得た企画。
 http://hicbc.com/tv/nobunaga/siritori/siritori.html
 お笑い芸人”ペナルティ”の脇田寧人(通称ワッキー)が、道行く人に地名でしりとりを試み(その地名はその人が一度行った事のある場所でなければならない)、しりとりで出た地名の場所にワッキーは実際行かなければならず、またその土地でしりとりをして繰り返す、というもの。目標は愛知・岐阜・三重の東海3県の地名が登場すればクリア。移動は陸路の鉄道・高速バス、公共交通がない場合はレンタカー。飛行機は使用してはいけない。
 1回目で愛知、2回目で岐阜を楽勝でクリアしながら、次の三重をクリアしたのがなんと300日後!つまりその間ワッキーは300日間しりとりをしながら日本中を旅をしたのだ。
 極寒の北海道稚内で「北海道稚内大岬」の「き」のしりとりで登場した地名は「喜界島」だったり(鹿児島県奄美大島に近い離島。その距離3000km!)、しりとりの「ん」が登場した場合は、その前の地名に戻らねばならないルールだったり(札幌市琴似の次に出た地名の「新島」まで行って、キチンと地名を確認すると、東京都新島本村(ほんそん)だったので再び札幌まで戻ることになった!)旅の余韻に浸ることもできず放浪を繰り返すワッキー
 一方で何度も地名が登場して訪れる松山では、じゃこ天屋のおばちゃんと仲良しになったり、思いがけず人の家に泊めてもらったり、通りがかった釧路で初恋の人に会ったりなど、長旅の中でささやかながらも、人とのふれあいが嬉しい。
 ワッキーも要領を得て、東海・関西の地名を言ってくれそうな人を探してしりとりを頼むのだが、いかんせん登場する地名はその人のなすがまま。ワッキーもこれに従うしかない。自分で努力しつつも人の縁まかせ。ああ人生ってこんな感じだよねー、と瞬間的に思いました。
 次ですんなりゴールするかもしれないし、永遠に三重の地名が出てこないかもしれない(あまりにも三重の地名が登場しないものだから、三重県民は「三重はそんなに知名度がないんか」と落胆していたらしい)。その危うさが見ている方をハラハラさせる。

 このvol.1の最後に登場した地名は「タイ」。なんと海外にまで行ってしまうことになるのだ!
 これは続編が見逃せない!