広告業界のガリバー、電通。

a2c_sato2005-03-21

 ゴスペルのライブがあるもんで、小田急で神奈川県大和市の教会へ。楽しかったけど、ナンダカンダ言って、遠かったぁ。
 先週金曜日の「あぶく銭」で、書原杉並店で購入。
 「電通の正体」
 http://www.kinyobi.co.jp/MiscPages/syuppan
 出版ジャーナリズムといえども、タブーとなるものが2つありまして、1つはJRの駅売店にて雑誌販売をとりまとめる「鉄道弘済会」そしてもう一つは、雑誌の広告をとりまとめる広告代理店。そのなかでも圧倒的なシェアを誇るのが、電通なのだ。
 週刊金曜日は広告を入れずに購読料だけで維持している、ジャーナリズムに真摯な雑誌ですので(ただしおもしろいかどうかは別)、このようなムックを刊行する事ができるのですね。
 地方知事選挙から愛知万博、果てはお葬式までイベントと呼べるものには全て手を伸ばしている電通。ちなみにアメリカでは戦争にまで関与しているから、まだ可愛いものかもしれない。(詳しくは「戦争広告代理店」http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=30997467。既読。)
 今ちょうど就職を控えている学生には、仕組みが分かっていいかもね。薄いし。ただ、”正体”と銘打つだけの内容かというと、うーむ。マスコミ最大のタブー、というにはインパクト薄いよなぁ。
 広告の枠を多数持っているという、電通のバイイングパワー&政財界まで広がる幅広い人脈の前に、テレビ局・新聞を代表するメディア、広告を出す企業がおののいている感じだよなぁ。昨年の日本テレビの視聴率操作問題は、起こるべくして起こった事件とも言える。
 
 週刊金曜日は過去にベストセラーになった「買ってはいけない」の発行元でもあり、この「買ってはいけない」の極端な分析に非を唱えたのが日垣隆氏だったんですねー。(「買ってはいけないは嘘である」)
 いちおう、そんなこんなの出版社、ということは覚えておいてよさそうです。