子を持つきもちがよくわかる「子どもが大事!」

a2c_sato2005-05-24

 アマゾンマーケットプレイスで購入。古い本しかも地方の出版社のものなら、古本屋ではまず手に入らないものが、アマゾンじゃ簡単に調べられて手に入るってんだから。信じられないくらい便利になったもんだ。
 「子どもが大事!」(日垣隆信濃毎日新聞社
 http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=30482253

 Qフェバ(めんどくさいので省略してみました)作家、日垣氏の1998年刊行のもの。自らの事を「僕」と書いているのは新鮮。しかしこの時はまだ「環境ホルモン」なんて書いちゃってるから、まだ駆け出し時代の氏の著作です。
 第一話で自らのことについて書いた「兄よ、弟よ」で家族の歴史について詳細に書いており、ここから彼のライフワークである精神障害者の取材が始まったとかとみると、なんとも痛ましすぎる。そのような悲しい状況を越えて、現在日垣氏は2人の娘と1人の息子を持つ一家の主であります。子どもと遊ぶに適したガイドや、自らの娘がいじめの加害者の一人となっていたことに対していかに処したか、など書かれております。
「親が子どもと関わる時間は、非常に短い」だからこそ楽しまなければならない、しかし子どもに過剰な保護や放任を許してはいけない。
 なるほど、親になるとはこういうことなのか、と楽しさと責任の強さがよくわかりましたよ。ちなみにタイトルは「だいじ」とも「おおごと」とも読めるようにしてあるんだって。