相撲を見て思った「国際化」とは何ぞや?

 大相撲の春場所大関栃東が14勝1敗で優勝し、連覇をかけた横綱朝青龍の連続優勝記録は七場所で止まった。
 ひとまず日本人力士の優勝にほっとしたというのが、日本国民大勢の偽らざる正直な感想でしょう。言うと角が立つ気もするし。

 今やどのスポーツの分野でも、「国際化」は著しい。この、日本の国技である相撲にしても、横綱朝青龍を筆頭に、三役(大関・関脇・小結)に琴欧州白鵬旭天鵬と外国人力士が名を連ねる。
 サッカーにしても帰化選手を受け入れなければ、これまでのワールドカップ出場は厳しかっただろうし、箱根駅伝での山梨学院大学ニューイヤー駅伝コニカミノルタを、どこか応援できないでいる自分に気づく。こないだ実家に帰った際に、県内高校のバスケット優勝校は、やすやすと「留学生」を出場させていた。これで地元代表ってのもなんだかなー。

 しっかし、国際化なんて話は今に始まったわけではないのですよ。
 例えば、また田舎話に戻って申し訳ないが、実家にものすごいでっかいイオンショッピングセンターができていた。このSCができるまで、市内では紆余曲折があり、特に市街中心地の商店街から反対が相次いだそうだ。
 中心街はそれこそバス停の名前が「デパート前」というような、実によくできた、田舎によくある典型的なデパートと商店街の街。
 デパートは3店舗あるのだが、うち2店舗は実は隣県に本店があるデパートである。唯一あったデパートも結局東京資本に支援を得ている状態。そんなんじゃあ、イオンを拒否することはでけへんやん。
 
 地元から見れば、県外資本は「海外」と変わりはないのですね。今の国際化との違いは、日本語が通じるか通じないかの違い。結構ウチの地元は方言がきつくて日本語通じないかもしれないけど(ウソ)。
 
 イオンSCも、東京文化を求めるジモピーで、正月から大盛況だったそうな。
 日本人がハワイに行きたがるように、田舎の人間はイオンに行きたがる。

 国際化も受け取りようによりけりなのですな。固執しすぎても不健康だ。