紙の辞書と電子辞書

 最近、辞書ひいてますか?
 昨今の洪水のようなデジタル化は出版業界でも例外でなく、アナログな部分をどんどん侵食しています。その中でも最も割を食らっている商品があります。そう、辞書です。

 本は「読む」ものですが、辞書は「引く」もの。同じ紙の媒体でも辞書はドンピシャで答えを求めるものであるがゆえ、デジタルの検索性が電子化とぴったりマッチし、最近では電子辞書が売れています。

 実際、電子辞書を売っている書店さんのお話だと、電子辞書:従来の辞書の売上比は9:1で圧倒的に電子のほうが売れているそうだ。っつーか今や、本屋さんなのに電化製品を取り扱っている。という事実がすべてを物語っていますよな。

 そりゃそうだろう。単語調べるのに「ABCD」と引くのは手間かかるし、いかんせん、重たい。英和に漢和に古語の辞書抱えて学校通ってたら、大学受かる前にマッチョになってしまう(ラッキー?!)
 電子なら求める単語にピンポイントで調べられるし、音声機能まで付いていたら発音もチェックできる。データを入れ換えれば百貨事典や図鑑にもなるわけですし。


 もはや紙の辞書は化石となったか。。。


 では紙の辞書メリットは何か?それは「寄り道」の楽しさでしょう。
 つまりは意外性を見つけるということかな。きっと大学入試試験だとか資格試験には役に立たないんだろうけど、少なくともQたろうの雑学好奇心はここから生まれたんだと思います。
 Aの欄は例えば英和辞書で言えば、acceptの次はacccount、その次はaccord、その次はadoreでしょ。これマジで辞書見てないで書いてるからね。 

 ちなみにこんな本もあります。
「驚異の百科事典男 世界一頭のいい人間になる!」(A・J・ジェイコブズ・文藝春秋
http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31567531
 ブリタニカ百科事典を通読、暗記した驚異的な、変態男の話です。Aから順に全巻読破していきます。


 こんなんまでにはなりたくないって。