読書端末「Amazon kindle」

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071120/287484/


アメリカのAmazon社から新しい商品の発表がありました。
Amazon kindle
http://www.amazon.com/Amazon-com-kindle/dp/B000FI73MA

とりあえず上の商品紹介の動画を見てみてくださいよ。久々にワクワクしました。

kindleとは「ろうそくに火をともす」の意味。好奇心に火をつけるという意味なんだろうね。なかなかイカした名前です。

実は読書端末ってのは珍しいものではなく、現在でも各メーカーから発売されてます。
ソニーが開発した「リブリエ
http://www.sony.jp/products/Consumer/LIBRIE/
パナソニックの「ワーズギア
http://www.sense.panasonic.co.jp/PanaSense/WP01/WP0140.jsp?FOLDER%3C%3Efolder_id=4821421

今回のAmazon kindleがこれらと違うのは
・メーカーが作ったのでなく、プロバイダー(コンテンツを所有している以上、もはやAmazonは小売の会社ではなくなった)がつくった
・PC、ネットと接続不要。本体が無線でダウンロードしてくれる
・すでに新聞社雑誌社と提携している。

これに加えて、このkindle同士でデータ交換や共有なんかできるようになれば、intendoDSに次ぐヒットになりそうな予感。筐体のデザインがダサい気がするけど、気にしません。


しかし日本でこのAmazon kindleが普及するかと言うと、ちょっと厳しいかなーと思う。
海外と違って日本は携帯が高機能、携帯インフラも北海道から沖縄まで普及してるし、コンテンツ提供もケータイ小説やケータイコミックが普及しているし、出版社新聞社のコンテンツ提供の障壁が高い(グーグルブック検索やアマゾンのたち見!検索が思ったほど普及していない)ことを考えると、ね。

いずれにせよ「安価・簡便・電子コンテンツ」「高価・高級・電力なくどこでも読める髪媒体」の二極化は加速するでしょう。

appleiPodもそうだけど、今の時代はプロバイダーがプラットフォームを作って、ハードをメーカーにつくってもらう時代ってことなんですね。もはや「製造業は日本の基幹産業」と声高に叫ぶのは遅れた感覚なのだな、とkindleを見て確信しました。