「文教堂 在庫回転システム」

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/JIREI/20071126/287835/

書店の現場でもIT化が著しいが、「棚」をIT化しようとしている文教堂の試みはおもしろそうだ。
アマゾンがリアル書店として登場したら、文教堂のようになるのかもしれない。

「70代むけ雑誌」

  • 団塊」に負けるな 70代向け雑誌発刊 大阪の出版社

http://www.asahi.com/culture/update/1124/OSK200711240085.html

いまや人口の半数が65歳以上の日本にとって、70代と読者を限定しても売れるのだろう。
そもそも「性生活報告」という雑誌があるくらいですからね。

http://www.fujisan.co.jp/Product/1473/

あ、先に言っておきますと、上の雑誌は「エロジジイの自慢話」の掲載雑誌です。
エロ万歳。

読書端末「Amazon kindle」

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071120/287484/


アメリカのAmazon社から新しい商品の発表がありました。
Amazon kindle
http://www.amazon.com/Amazon-com-kindle/dp/B000FI73MA

とりあえず上の商品紹介の動画を見てみてくださいよ。久々にワクワクしました。

kindleとは「ろうそくに火をともす」の意味。好奇心に火をつけるという意味なんだろうね。なかなかイカした名前です。

実は読書端末ってのは珍しいものではなく、現在でも各メーカーから発売されてます。
ソニーが開発した「リブリエ
http://www.sony.jp/products/Consumer/LIBRIE/
パナソニックの「ワーズギア
http://www.sense.panasonic.co.jp/PanaSense/WP01/WP0140.jsp?FOLDER%3C%3Efolder_id=4821421

今回のAmazon kindleがこれらと違うのは
・メーカーが作ったのでなく、プロバイダー(コンテンツを所有している以上、もはやAmazonは小売の会社ではなくなった)がつくった
・PC、ネットと接続不要。本体が無線でダウンロードしてくれる
・すでに新聞社雑誌社と提携している。

これに加えて、このkindle同士でデータ交換や共有なんかできるようになれば、intendoDSに次ぐヒットになりそうな予感。筐体のデザインがダサい気がするけど、気にしません。


しかし日本でこのAmazon kindleが普及するかと言うと、ちょっと厳しいかなーと思う。
海外と違って日本は携帯が高機能、携帯インフラも北海道から沖縄まで普及してるし、コンテンツ提供もケータイ小説やケータイコミックが普及しているし、出版社新聞社のコンテンツ提供の障壁が高い(グーグルブック検索やアマゾンのたち見!検索が思ったほど普及していない)ことを考えると、ね。

いずれにせよ「安価・簡便・電子コンテンツ」「高価・高級・電力なくどこでも読める髪媒体」の二極化は加速するでしょう。

appleiPodもそうだけど、今の時代はプロバイダーがプラットフォームを作って、ハードをメーカーにつくってもらう時代ってことなんですね。もはや「製造業は日本の基幹産業」と声高に叫ぶのは遅れた感覚なのだな、とkindleを見て確信しました。

「公立校に民間雑誌」「「Luci」休刊」「電子書籍ビジネス統計」

  • 公立小配布 民間教育情報誌で波紋 区教委、割れる対応

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007112002065840.html

いかんせん企業→公立学校というベクトルだからこうなる。
もっと都道府県の教育委員会から積極的に企業に働きかけて、学校教材・情報を提供してもらうようにしなければ、これからもこういう”事件”はなくならないでしょうに。

  • フジテレビ、CSでの通販撤退・子会社の収益改善急ぐ

http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20071119AT1D1907F19112007.html

フジテレビの後ろ盾がある扶桑社とて、雑誌不況の波から逃れられない模様。ティーンファッション誌でさえ休刊ってのは厳しい話だよな。

  • ケータイコミックが牽引、電子書籍の市場規模は182億へ 『電子書籍ビジネス調査報告書2007』

http://book.asahi.com/trendwatch/TKY200711190183.html

こんだけケータイコンテンツが普及すりゃ、紙媒体がすたれるのもむべなるかな。
と、アメリカアマゾン本社の新デバイスのニュースが入ってきました。これは劇的なニュース。以下次回。

「ネットで貸し出し図書館」「書肆アクセス閉店」「日経の新金融新聞

  • 期限過ぎると「消滅」 ネットで電子書籍貸し出し

http://www.asahi.com/digital/internet/TKY200711170145.html

もはや千代田区の枠を超えていくことは間違いない。
というか世界的にどっかやってそうな気もする。

http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20071116c3b1604w16.html

本屋にあるものが全ての本、というわけではない。
地方の出版社の本はなかなか全国的に流通しにくい。
そこをフォローしていたのが「書肆アクセス」だったのだが、閉店になった。

このへんを専門書に強いジュンク堂あたりがキチンとやってくれればいいのだが。

http://www.asahi.com/business/update/1114/TKY200711140376.html

投資には興味がないけど、新聞社の新媒体が成功した例は「AERA」くらいしかないからなあ。
縮小市場の紙媒体での健闘を祈ります。

http://www.excite.co.jp/season/other/sid_00171184642200.html

一時は「コロコロコミック」と双璧の漫画雑誌だったけどなあ。
ブームを作ってきたコロコロとの差ができちゃったんだなあ。

「世界の車窓から」「BIGLOBEがネット小説を電子書籍化」

http://waga.nikkei.co.jp/enjoy/tv.aspx?i=20071113e6000e6

団塊世代、いま力を見せ始めている「鉄系」両方をターゲットにできる、魅力的なキラーコンテンツだ。
というか、厳密には雑誌ではないものが雑誌扱いされるところに、出版業界の混沌さが見てとれる。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071115/287241/
ネット→(信用性)→書籍 という流れもよく見られる光景。

ジュンク堂書店、秋田駅前に出店へ。

http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20071115d

このところジュンク堂の地方進出が著しい。

政令指定都市級の都市では出店がひと段落し、中規模都市での出店が始まっている。
昨年オープンした盛岡が一定の成果を見せたのだろう。

中規模都市での出店にもう一つ理由があるとすれば、家賃の高騰であろう。
都市部では地価上昇が始まっており、店舗の家賃も上昇し始めた。強気なオーナーが渋谷のブックファーストを撤退させたのは一つのその表れだろう。