敵に対抗する努力より、敵を減らす努力の方が難しい。

 さっそく日記書くぜい!平日が忙しくなりすぎると本も読めないし、ましてや書けないんだよね。
 まーそこまでして気張る必要もないのかもしれんが。とにもかくにも昨日は体力も回復し、ひさびさに映画を見にお出かけしました。
 やっと見ることができたよ「ボウリング・フォー・コロンバイン
 http://www.gaga.ne.jp/bowling/top.html

 今年上半期に話題になった、「アホでマヌケなアメリカ白人」の著者マイケル・ムーア氏の、アメリカの銃社会をおもしろおかしくしかし怒りと皮肉たっぷりの映画です。米国版ポリティカル電波少年、といったところか。
 いやーしかしおもろかった。(って最近こういう感想ばっかり)

 1999年、アメリカのコロンバイン高校で高校生が校内で銃を乱射、10数人の死亡者を出した事件と、マイケル・ムーアの出身地(忘れた)で起きた、6歳児による射殺事件。なぜここまで銃犯罪がアメリカで起こるのか、この2つの事件を中心に映画は始まる。
 コロンバイン高校事件の実行犯が好んで聴いていたマリリン・マンソンにインタビューしたり、アメリカと銃社会の歴史を「サウスパーク」の制作者につくってもらい(実際に映画内で流れる)、同じ人種構成でおなじ銃所持率をもちながら事件の起こらないカナダを訪れたり、コロンバイン高校事件の被害者を連れて、犯人が銃弾を買ったKマートへ一緒に出向き、銃弾の販売を中止するよう訴えたり、しまいにはアメリカライフル協会の会長で俳優でもあるチャールストン・ヘストンにアポなしで取材したりします。
 思考と行動力の自由さに、ついつい感心させられっぱなし。

 映画を見ていると言うよりは、ドキュメンタリーのつくり。けど全くお堅くなく、見ている人を飽きさせない皮肉とユーモアと構成です。
 笑っているうちに考えさせられてしまう、って映画でした。

 思うにアメリカって歴史がないから拠り所となる哲学や思想がなくって、憲法や契約でそれを代用してるためにそれに拘泥してしまってんじゃないかな、とQたろは思いました。ホントはそういう議論なんてもっと生理的なもののはずなのに、銃所持容認者の銃所持の理由が「憲法で拭きの所有が認められているから」でしか答えないのは、正論だけど人を納得させるものではない。そー思ってしまいます。

 今度、彼が制作・アメリカで放送された番組がDVD化されるんだって!こいつも楽しみ。