映画見たのはサッポロ恵比寿ガーデンプレイスなのだが

 さあ、暑くなってきた!仕事の後のビールが旨いぞ!・・・と言いたいところだけど、梅雨が長引いてまったく夏らしくない天気がつづきますな。

 月曜に「ボウリング〜」を見る間でちと時間があったので、こいつを買って読みました。
 案の定、読了。文庫本250ページ・580円でちょうど読み切りサイズ!(かなりナナメ読みだけど)

 「アサヒビール大逆転 どん底時代をいかに乗り越えたのか」(藤沢摩弥子・文春プラス文庫)
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31000870
 みんなご存じの「アサヒスーパードライ」。ヒット前は当時シェア率9.9%、キリン・サッポロ・サントリーの4大メーカーに水をあけられ、極貧のどん底状態。そこからスーパードライのヒットをきっかけに、ついには昨年王者キリンビールのシェア率を越え、40%近くまでシェアを伸ばしたというお話です。
 といえばカッコイイけど、スーパードライが登場するのはそうとう最後でなのだ。サブタイトルにあるように、どん底にまで落ちたその経緯と、それを克服する脱出劇の方に文をかなり割いています。この辺が本の大意なんだけど、もがいてももがいても浮上しない、というくだりのところは、読んでてかなーりブルー入ったね。

 結果アサヒビールを再生させたのは、「製造と営業の風通し」「現場と事務の一体感」「お客がどんなビールを求めているのか」「企業イメージ・商品イメージの確立」といったところみたい。
 なんだ、また同じこと書いているじゃないか、と思ってしまうが、人間そうそう当たり前のことができないから、こういう基礎的なことが大事なんでしょうな。親が口酸っぱくしてがなりたてる感じ。
 しかし「当たり前」っていうからには何がどう当たり前なのか、ということまで解ってないと、当たり前の行動すらできないからね。
 今の日本に必要かと思われる「プロジェクトX」的お話でした(あの番組は企画はいいけどナレーションが過剰なんだよな)

 せっかくだから、このHP読んで、飲んだ気分だけでも味わいましょ。
 http://www.asahibeer.co.jp/