自分と違う人と対峙してしまった時に読んで欲しい本。

 今日は仕事終わってから、目黒の教会でゴスペルライブを聞きに行きました。メンバーが参加しているから、飲み会にまで参加しちったよ。
 
 昨日、取次の店売(卸売の倉庫)でこいつがあったので、買ってしまいました。業界人だから2割引で買っちゃえるのだ、ふふーん♪
「世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい」(森達也/著・晶文社
http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31120394

 救いが持てるタイトルだね。前にも文庫で紹介した、「A マスコミが報道しなかったオウムの素顔」の同じ著者のエッセイ集。
 ドキュメンタリー映画「A」の続編「A2」の撮影記録や、「A」の海外上映の話、またその他雑誌に掲載した氏のノンフィクションエッセイを集めたものです。

 その中でも印象に残ったのが、「小人プロレス」の話。オイラは見たことないんだけど、女子プロレスと同じジャンルでくくられる、小人症の人たちがコミカルでしかしテクニカルなプロレス興業があったんだって。
 女子プロレスは定着したけど、小人プロレスは定着しなかった。過去にも怪物番組「8時だヨ!全員集合」でドリフターズとコントを繰り広げたが、数週間で降りることになったそうだ。理由は圧倒的なTV局に対する抗議や苦情で、「なんであんな可哀想な人たちを晒し者にするのだ」という”善意”の抗議だったそうだ。
 小人症の人々は、自らの障害を個性にして、しかもプロもうなる特訓や技術で舞台に上がろうとしているのに、最初から「可哀想」だからと決めつけられ、圧倒的な”正論”の前に彼らの活躍の場が奪われていってしまい、そして今は‥‥なんてお話。
 確かに自分と姿形の違う人間を見て、ギョッとすることは否定しない。しかし最初から「見なかったことにしよう」のとは違うと思う。それは小人症の人ばかりじゃなくて、障害者や外国人に対する意識も同じだよね。キチンと受け止めて理解すること、とても手間暇かかってしまってもその意識は忘れちゃいけないよ。

 そうそう、ついに森氏の「A」「A2」がDVD化するんだって!マジ嬉しい!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00009P68I/qid=1059790143/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/249-7905273-9277164
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00009P68J/qid=1059790143/sr=1-2/ref=sr_1_2_2/249-7905273-9277164
 プレーヤ持ってないけどマジ買っちゃうから。