忘れかけてた子供心を取り戻してくれる本屋さん!

 今日は後輩を連れてお仕事で外出。ひさびさに先輩面したなー、ふっふっふ。
 
 ノンフィクション系の読書が多い「役たた」ですが、今日のはひと味違うんだなー。会社そばの古本屋で購入&即読了!
 
 「子どもの本屋はメリーゴーランド」(増田喜昭晶文社
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30907564
 三重県四日市市にある絵本を中心に置いてある本屋さん、著者はこの本屋の主人です。
 http://www.merry-go-round.co.jp/index.html

 HPもすんごく凝ってて楽しそう!それもこの本を読んだあとだと納得。
 東京のような都会でなく、三重県四日市市でしかも郊外、「田んぼの中に子どもの本屋」を開いた主人が絵本の話し、絵本と子供との話を書いています。

 何よりエネルギッシュ!「楽しそう」「おもしろそう」と思ったことは何でもイベントにしちゃう著者のパワーに圧倒されてしまいます。この本の7割はそんな話ばかりなもんで「絵本の話ないじゃーん、ウソツキ!」と言われても仕方ない内容だったりして。
 氏のライフワークの拳法道場をはじめとして、子供と美術とのふれあいの場をつくるための「あそびじゅつ」や、作家を養成するためのワークショップ「絵本塾」「美術塾」を運営をしているのはまだ序の口。
 篠笛吹きの知り合いを呼んで地元も神社の祭りを復活させたり、子供と一緒に地元探検隊を結成ししまいには四日市姉妹都市シドニーまで探検に行ったり、四日市から離れた伊勢市にある小映画館で「ニューシネマパラダイス」を上映するために歩いてツアーを組んだり・・・

 子供と地域に根ざした活動、と言ってしまえば簡単だけど、ここまでなかなかできないよ。
 やはりこの増田氏のオーラに惹かれて、いろんなメンバーが集まってここまでやってこれているんだろうなぁ。

 何も本に限ったことじゃない。子どもはいつだって面白いこと、楽しいこと、ドキドキすることを求めているのだ。そんな「場」を絵本を橋渡しとして感動を作ろうとしている増田氏こそ、書店の目指す姿じゃないかなーと思いました。「だれそれの本がどこどこに置いています」という書店のサービスも必要だけど、読者つまりは子どもが、そもそも何を求めているのか、そんなことを試行錯誤するのがサービス業の役割だと改めて思ったのです。

 ポケモンなんかに負けるな!