難しいことはナシ、経済学とはつまり生活学なのだ。

 今日はお仕事で外出しました。取次という卸で棚の整理をしてきました。

 って9月なんだぁ、もう夏休みも終わり。心なしかセミもおとなしくなって・・・ねーよ!ここにきて暑くなってきてどーすんだい。

 さて今日の1冊は会社帰り道の古本屋で700円でゲット、電車の行き帰りでだいたい読了したコイツです。 
 「年収300万円時代を生き抜く経済学」(森永卓郎/著・光文社)
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31093618

 おお、Qたろうはそんなに貧しいのか、と嘆かないでね。事実は遠からずだが。
 
 経済学者といえば、たいがい登場するのが今の金融担当大臣、経済財政政策担当大臣兼務の竹中平蔵氏や、金融コンサルティングの会社を持ち、最近は中小企業向けの新しい銀行を設立しようとしている木村剛氏、そしてTVにも論客として登場する、この森永卓郎氏がよく登場するんじゃないかな。
 木村氏・竹中氏とも構造改革派つまり「痛みなくして経済成長なし」論派なのだが、森永卓郎氏はそれとは反対の「不良債権先に処理しようぜ」派の人なのです。

 この氏の著作はそういう主張だけじゃないのがポイント。それだと今までの経済学者と同じだもん。もちろん小泉内閣になってからの経済政策を批判しながらも、それに付随する階層社会の出現を予告してます。
 年収90%の300万円の階層と9%の1000万円の階層と、1%のそれ以上の階層に分かれる社会、そしてそんな社会が訪れるのはそう遠くないと、氏は語る。
 そんなときに300万円の90%の人はどうすればいいか、という問いに、氏は発想の転換を勧めるのです。
 趣味やインターネットを生かした副業やボランティアやNPOなどの地域への参加、または田舎暮らしなどなど、人生を豊かに暮らす術を説いています。

 って経済学じゃないじゃん!「年収300万円時代を生き抜く経済学、と生活術」だわ。
 つまり、経済学なんてのはプロセスでしかないってことですね。プロセスの結果は、個人個人の受け止め方に依るしかないもんね。
 
 とか言いながら、15万部以上売れている、この本の印税に嫉妬してしまうオイラ。