ヤクザで持つ国、ニッポン。元気なときに読んでね。
ういー、風邪ひいてしまいました。薬飲んでさっさと寝ますよ。
今週は、前作「日本がアルゼンチンタンゴを踊る日」の続編、10月に発売になってたのを、やっと買って読み終わったよ。
まったくあいかわらず、日本の不況の原因の汚職状況が、これでもかと描かれています。
「ヤクザ・リセッション さらに失われる10年」(ベンジャミン・フルフォード/著・光文社)
http://product.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31191676
副題の「さらに失われる10年」というタイトルにショックな人もいるんじゃないかな。
リセションとは景気後退のことで、つまり不況。この現在の不況は「ヤクザ不況」だと断じた1冊です。
そのヤクザの話は前作の「アルゼンチンタンゴ〜」でも語られていましたが、今回はさらに踏み込んだ内容になっています。
今回は、バブルの現場を良く知る伊藤寿永光氏、糸山英太郎氏などのインタビューや、3月に起こった「りそな危機」の詳しい分析など、リアルなヤクザ・メガバンク・政治家・官僚との癒着、「鉄の四角形」を描いていきます。
それ以外にも、山崎拓自民党元幹事長の暴露本差し止め事件や、東京三菱銀行の預金損失事件など、日本のメディアが語らなかったことがいろいろ書いています。こういう話を、なんで日本の記者には書けないんだろうね。(←ってその理由も書いているけどね)
ま、とにかく、前作同様、読めば読むほど日本という国がイヤになってきます。
もちろん絶望ばかりではことは始まらない。一縷の望みも捨ててはいません。
今の状況を変えるには、状況を変えてくれる政治家を選ぶことだとフルフォード氏は言います。
それしかねーもんな。選挙権だけは民主主義国の最大の権利だもんね。自民がダメなら民主に変えて試してみればいいんだ。それでダメだったら変えればいいのさ。
変わらずにズルズルと「改革の痛み」だけを受けるのもしゃくじゃない!