ノンフィクションの巨人、佐野眞一氏が選んだものは?

今日は日本橋にあるM書店の本部へ営業。夜は支社の方と飲みました。おもろいくらいパワフルやね。
昨日仕事の途中に丸善御茶の水店でこの本を購入。やっぱり仕事がらみでゴメンよー。
「誰が「本」を殺すのか 下巻」(佐野眞一新潮文庫
http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=31364359
本来は上巻から買うものなんですが、今回は下巻のみを購入。
http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=31364358

というのも、文庫になる前の単行本は買ってるもんでね。(プレジデント社)
http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=30791334
出版業界の現状を著者という川上から書店、読者という川下までを丹念に追いかけた作品。ただしこの本が他の業界本と異なるのは、読み物としても十分おもしろいつくりになっているからなのです。それもそのはず、著者の佐野眞一氏は、大宅賞の受賞経験もある超実力派ライターだからなのだ。
ダイエーを一代で築き上げた中内功の半生を光と影を追った「カリスマ」(日経BP社)
http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=30426468
文庫版上巻http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=30822276
文庫版下巻http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=30822277

お金に困らないはずの一流企業OLが夜な夜な渋谷円山町に立ち、体を売った理由は何かを追いつめた「東電OL殺人事件」(新潮社)
http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=30683045
文庫版http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=31158686

読売新聞・読売巨人軍を一代にて気づき上げた正力松太郎の生涯を描いた「巨怪伝」(文藝春秋社)
http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=19406607
文庫版上巻http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=30675642
文庫版下巻http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=30675643

最近では石原慎太郎の半生を描いた「てっぺん野郎」(講談社)とか
http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=31176884

彼の取り組む作品はどれも「おどろおどろしい」ものを扱ってるのはわかるかな?オイラは「カリスマ」しかまだ読んでないんだけど。佐野氏の作品は読みたい気持ちが心の隅っこに引っかかっています。即読みたいワケじゃないけど、新刊はいつも気になる感じ。

何せ「カリスマ」では刊行後中内家より名誉毀損の裁判に遭い、「東電OL殺人事件」では作中で実名を使用しているため東京電力などからクレームがかかり(本人は、真相に近づき作品を成立させるためには実名表記でなければならない、と言っていたけどね)。作品の外で波を立てている、作品冥利に尽きる著作を多く世に出している作家なのです。
とにもかくにも、執拗さも足で稼ぐノンフィクションぶりも筆致っぷりも、現在のノンフィクション作家の中では突出してますね。

さて、そんな佐野氏がなぜ出版業界について書いたのか・・・、は明日!
はてなダイアリーは文字数気にしなくてもいいのはラクだな。