「華氏911」。日本小泉版つくろうよ。

a2c_sato2004-08-22

 来週ゴスペルライブなもんで、合同練習で田端へ。
 でもその前に見てきましたわ「華氏911」。
 http://www.kashi911.com/
 かなりニュースになってるから知ってるよね。アメリカのポリティカル電波少年(といってもオッサンやけど)男ことマイケル・ムーアの、カンヌ映画祭パルムドールを受賞した仰天問題作です。日本のプレミアには各方面の著名人が招待されたみたいで、民主党岡田党首も見たみたい(もちろん小泉首相は見てません)
 内容としては、前にオイラも読んで日記にも書いた「おい、ブッシュ、世界を返せ!」と同じです。これを細かく映像化したのが今回の映画ってことですね。
 http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=31304396
 結果から言うと、果たしてブッシュ大統領は大統領としてふさわさしいのか?それ以前に、戦争とは、正義とは、責任とは、倫理とは、を考えさせられる映画でした。前回の「ボウリング・フォー・コロンバイン」のイメージがあったもので、思ったほどコメディにはなってませんでした。むしろ内容としてはTBSの「報道特集」です。
 ハッキリ言って後半重いですよ。そこは覚悟して見に行った方がいいでしょう。テレビで紹介される「華氏911」のシーンはどうしてもおもしろ可笑しいシーンばかりを取り上げちゃうからね。
 ストーリー、というよりもブッシュ大統領のうさんくさい、アラブとの関係についてこれでもか!と資料や記事を綿密に集めて、編集しているといった感じ。すごく壮大なちぎり絵を見ている感じ。
 でも、見ていてちょっとした違和感は感じたんだよなー。と、思った理由がコイツを読んでわかりました。
 ニューズウィーク日本版7月21日号。
 http://www.nwj.ne.jp/
 「ムーアの戦争」と10ページ近くにもわたって特集組んでるんだな。その中にマイケル・ムーアの編集方法に異議を唱える記事があり、彼の編集方法は時系列を越えるため、矛盾している点、事実を隠している点があるのだそうだ。なるほど。なんとなく感じた違和感はこれかい。
 ぼちぼち「アンチ・ムーア本」も登場したようですし。
 「アホでマヌケなマイケル・ムーア」(白夜書房
 http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=R0034991
 「マイケル・ムーアがよくわかる本」(宝島ムック)
 http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=07136129
 オウムのドキュメンタリーを撮った森達也氏や、(なぜか)デーブ・スペクターも異議を唱える面々で、ぽつぽつ雑誌に書いてたりしてます。
 手法の得手不得手、異論反論もあるでしょうが、声高に911後のアメリカ社会に一石を投じた点では、彼はいくらでも評価されていいでしょう。
 というわけで、みんな必見!