常識も目からウロコのサイエンス

a2c_sato2004-08-18

 夏休みもおわって今日からお仕事!
 こいつもブックオフで購入。帰省の途中の電車で読みました。
 「サイエンス・サイトーク ウソの科学・騙しの科学」(日垣隆・新潮OH!文庫)
 http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=30762895
 ホトホトこの日記で登場する日垣氏の対談集です。
 TBSラジオで過去に同じタイトル「サイエンス・サイトーク」という番組を持っていたようで(TBSラジオのHP確認したら載ってなかった)、そこでさまざまな科学の最先端で活躍されてる人と対談をし、それを文庫版としてテキストにしたものです。
 ちなみにこのシリーズは第3弾まで刊行されており、この「ウソの科学 騙しの技術」は第2弾になります。ちなみに第3弾「いのちを守る安全学」も実はすでに7月ほどに読んでいたんだなー。感想書くタイミングを失ってたのでここで一緒くたに(笑)
 「サイエンスサイトーク いのちを守る安全学」(新潮OH!文庫)
 http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=30805987
 対談形式になっているのでスイスイ読めます。「ウソの科学」というテーマになってますが、例えば動物学者でテレビでも良く登場するおなじみの千石正一氏とは動物の進化と絡めて「擬態」(異なる動物に見せる事で身を守ったり敵の警戒心を薄めたりする)をテーマに話したり、精神医学の中谷陽二教授とは心神喪失をテーマに、人格障害やトラウマは空想虚言であることもあって判定が難しい、などなどちょっと異なった角度からテーマを語っています。
 「いのちを守る安全学」の方では、「失敗学」の畑村洋太郎氏の話が目を引くね。ちょうど美浜原発の事故があったところで「事故は必ず起こると考えるべきですね。そこから全てを組み立てていかなければなりませんね」という言葉は注目すべき一文ですよ。
 どうしても科学、というと一歩ひいちゃうけど、最先端のテーマと常識を覆す話がてんこもりのこの2冊は、むしろ科学への好奇心を深める書き方になっております。
 そういやTBS朝の情報番組「ウォッチ!」のコメンテーターから日垣氏外れてます。何かあったんだろうね、興味津々。