貧困と暴力、という言葉が陳腐になるくらい「シティ・オブ・ゴッド」

a2c_sato2004-10-15

 今日は、仕事中にある衝撃的な事を知って、勢い会社終業後、図書館に行ってしまいました。区立図書館が会社から近いもので。
 結局、調べものをする資料はなかったもんで、フツーに図書館を利用。今月の文藝春秋もここで読んでしまった。
 日垣隆細木数子 妖しき大殺界の女王」
 http://www.bunshun.co.jp/mag/bungeishunju/index.htm 
 軽く読めるだろう、と思われる本を借りてきました。
 「人質 イラク人質事件の嘘と実」(郡山総一郎吉岡逸夫/著・ポプラ社
 http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=31420758
 「人間破壊列島」(斎藤貴男太陽企画出版)
  http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=30912606
 「共感する力」(野田正彰・みすず書房
 http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=31324812

 お家に買って、水曜に借りたレンタルDVDを鑑賞(本読めよ)
 「シティ・オブ・ゴッド
 http://www.cityofgod.jp/
 いや、すごかった。ストーリーも、音楽・映像も、俳優たちも。さすがカンヌで各賞ノミネートされたことはあるよ。
 ブラジル版「ロック・ストック・スモーキング・バレルズ」。これを少しシリアスにした感じかな。
 舞台は1960年代のブラジル・リオデジャネイロ。町の郊外につくられた新興住宅地「神の街」。日本の郊外住宅とは異なってここに住むのは低所得者層の人々。主人公はここに住む真面目でカメラマンを志望するプスカペ。しかし彼は話中ではあまり多く登場せず、実際の主人公は同じ世代のリトル・ロック。少年の頃から「神の街」のギャングのボスを夢見ており、幼い頃から銃で強盗・人殺しを繰り返し、18歳くらいで街のマフィアのボスとして君臨するようになった。大きくなってリトル・ゼと改名する。この少年時代に殺人するリトル・ロックの顔がたまらない!強烈な光と影。
 リトル・ゼの幼なじみのベネはリトル・ゼと組んでいるものの、陽気で気さくなマフィア(でもプスカペは彼に思いを寄せる彼女を取られてしまう)。リトル・ゼとベネはドラッグを売り始め、大金を得てさらに神の街で力を持つことになる。ところがある事件をきっかけにリトル・ゼと犬猿の仲だったセヌーラと「二枚目マネ」(←キャラクター名ね)が組む事になり、二大勢力が街で銃撃戦を始める。
 プスカペは神の街にいや気をさし、街を出てカメラマンを目指して働く事にしたのだが、彼とリトル・ゼは腐れ縁、というか、どうしても彼の人生に関わる事になってしまう。(ちなみにプスカペの兄はリトル・ゼに実は殺されていた)

 ブラジル人の持つラテンの明るさと、見るも残虐なバイオレンスがまぶしいくらい交錯する。ストーリーもすごいけど(しかも実話をベースにしているって!!)映像もそれに負けないくらいすごくキレている。
 ここに新しいブラジルムービーの誕生!(そんなジャンルないけど)