和田中学校、となりの学区だ!

a2c_sato2004-12-05

 未明にまるで台風のような大雨と大風。朝には抜けるようないい天気!
 都庁登ってしまいました。房総半島が見えるとは思わなかった。
 夕方から知り合いのゴスペルのライブを聞きに三軒茶屋へ。

 木曜日に御茶の水の丸善で買った新刊を読了!
 「公立中の逆襲 いい学校をつくる!」(藤原和博朝日新聞社
 http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=31427105
 こないだ読んだ「リクルートの奇跡」の著者の新刊。そう、リクルートのサラリーマンから転身し、日本初の民間出身の校長となった藤原氏なのだ。2003年4月から最近までの、氏が校長を務める杉並区立和田中学校での奮闘ぶりを本人が綴ったもの。朝日新聞週刊朝日での連載の加筆修正したものです。そういや新聞で見てた気がするなー。
 リクルートで発揮した手腕を、公立中学校でも発揮しています。校内通信をカラー化することをはじめに、校長室を解放してミニ図書館をつくったり、中古パソコンを安くで払い下げてそれを生徒のPC教育にあてたり、自然芝を校庭に植えたりなどなど・・・
 しかしその中でも最たる功績は「地域本部」の設立かな。学校OBや地域のボランティアで設立し、学校の中に設置されるNPO的な団体です。たとえ3年という氏の任期が過ぎたとしても、その地域資源やノウハウ、人脈や技術はその地域本部に蓄積され、次の校長がやってきても活かす事ができるというもの。
 これはいいよね。例えばその地域に引っ越してきて右も左もわからない時にここに行けば、学校の活動だけでなく、商店街のお店や近隣の病院なんかも教えてくれたりして。
 またその一方で、氏の文脈から、現状の教員制度の仕組みに対しての不満とその改善策もそれとなくちりばめております。なかなかニクい。
  
 こんな学校がもっと日本に増えたらいいのにね。