希望の格差が絶望を生む「希望格差社会」

a2c_sato2005-02-09

 取次の店売倉庫で購入したのをやっと読みました。読みがいのある内容でしたよ。
 「希望格差社会 負け組の絶望感が日本を引き裂く」(山田昌弘筑摩書房
 http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31452122
 キーワードは仕事、若者、職の二極化、ニューエコノミー、などなど・・・
 経済のグローバル化にて、いやおうなしに、日本企業も世界市場に呑み込まれている。強烈な弱肉強食の経済の世界では「勝ち組」「負け組」の明確化が進んでいる。企業の二分化とともに、職種も二分化されていく。企業の人件費コストを低減するために、事務職をアウトソーシング化。正社員を少なくし身を軽くすることに血道を上げている。
 そこで登場するのは、若者のフリーター化。新規採用を抑えることで若者の正社員採用は低減する。失業率を見ると、実は20歳代の方が40・50歳代の失業率より高いのだ。リストラどうやら言葉のイメージと違うらしい。 
 「学歴パイプライン」は身に染みて話が分かるよ。
 文中にも書かれてありますが、戦後30年ほどは、高度成長に支えられた奇跡的に幸福な期間だったんだなあ。勝ち逃げしやがる奴は誰だ!