ブラックミュージック好きなら絶対見とけ!「Ray」

a2c_sato2005-02-11

 映画「Ray」を見てきました。
 http://www.ray-movie.jp/index.php
 ご存知、世界のR&Bの大御所、レイ・チャールズの半生を描いた映画。この映画の制作中の昨年6月に、彼は亡くなりました。
 盲目をはじめとして、幼い時の貧困、弟の不慮の死、盲目ゆえの不遇、人種差別、昔からのメンバーとの確執、女性関係、そしてドラッグ・・・天才的な音楽の才能を持ちながら、また持っているがゆえに、彼をとりまく様々な人間が翻弄され、そして彼自身も翻弄されるのだ。
 彼の活躍した1960年代は音楽が電子化される時代でもあり、ストーリーに電子ピアノやトラック録音が登場するのが、ちょっとだけ嬉しい。これまた作中にあるのだけど、レコード版権がアーティストでなくレコード会社に所在する「慣例」をつくったのは彼なんじゃないのかなー。
 ゴスペルをポピュラーミュージックに「変換」したのは彼だったのだなぁと関心。魂の歌が心に響きます。R&Bばかりでなく、カントリーにジャズ、音楽のスタイルを飛び越えて黒人のルーツにたどり着こうとするスピリットに感動します。3時間近い上映時間の映画なのですが音楽が楽しくてあっという間だったよ。
 それにしても主演のジェレミー・フォックス、レイがとり憑いてるよ。アカデミー賞いけるんじゃない?