昏睡状態でも美しいというエロス「トーク・トゥ・ハー」

a2c_sato2005-02-15

 先週近所のレンタルビデオ屋で借りたのだ。
 「トーク・トゥ・ハー
 http://7andy.yahoo.co.jp/dvd/detail?accd=D0034596
 4年前に交通事故に遭い、以来病院で昏睡状態で眠る美しい女性アリシア。それを甲斐甲斐しく看護しながら彼女に語り続ける看護士のベニグノ。同じ病院に運ばれたのは闘牛の競技中に事故に遭い、同じく昏睡状態に陥った女闘牛士リディア。恋人のマルコは悲嘆にくれるが、ベニグノを知り、お互いの境遇を話すことで親交を深める。
 悲しい物語ですねー。そこいらの男とはちと性癖の異なるベニグノが可愛く見えてしまうのは何故なのだろう。彼はアメリカ流にいえばストーカーの変態野郎(しかも●●かもしれない?)のに。と簡単に切り捨てられないのがこの作品。
 ある人にとっての不幸な状態だって、ある人にとっては幸福かもしれない、ということを再度認識。一筋縄ではいかない愛の形ですなぁ。
 で、映画の見せ場は一体どこなのかというと、劇中劇のサイレント映画でしょう。劇中の映画がエキセントリックなだけに、本筋のストーリーに悲しみのペーソスを加えてくれます。