ロリータ少女とヤンキー少女の友情、だけじゃない「下妻物語」
ツタヤのレンタルクーポンで借りました。
「下妻物語」
http://7andy.yahoo.co.jp/dvd/detail?accd=D0043223
おもろい!今年最高の邦画ですよ。
茨城県下妻市。http://www.city.shimotsuma.ibaraki.jp/
茨城県西部に位置する、人口約3万人の街。正直な話、これといった観光も産業も観光地もない町。
この町を舞台に、独自の世界観で人気を集める、獄本野ばらの小説の映画化。
ロリータファッションに命をかける竜ヶ崎桃子(深田恭子)の楽しみは、2時間半かけて東京・代官山へ行き、ロリータファッションのお店で洋服を買う事。友達もおらず、性根が曲がっている自己チュウ娘。
小遣い稼ぎにと、大阪出身のダメ親父(宮迫博之)が偽ブランド販売で知り合ったのが、ヤンキー娘の白百合いちご(土屋アンナ)。
ロリータファッションやヤンキー文化が取り上げられることが多いですが、対照的な2人がお互いに友情を深め合う。基本的にノリノリのコミックタッチな内容だけども、しっかり友情話にもなっており、泣いて笑っての日本映画。深田恭子も土屋アンナもハマり役!演技力にも感心させられます。
映画の近景としてロリータ文化とヤンキー文化の対比。これがちょうど都会と田舎のカルチャーギャップという遠景になってるのが、Qたろうの勝手な解釈でして、それがおもしろい。何といっても下妻の人のファッションが、みんな”ジャスコ”というのがね。
八百屋のオヤジが言います「下妻のジャスコはスーパーなんてもんじゃねーの。何だってある。東京のパルコ以上だ」(この映画がパルコのミニシアター「シネクイント」で上映されるのを知って、わざと喋らせてるんだろうな、そこがニクい)。
田舎からすれば、都会からやってきたテナントは値段も手頃でオシャレ。田舎のお店がかすんで見える。一方東京からすれば、そんな大量消費文化はダサくてしかたがない。
つまりね、代官山でユニクロファッションで闊歩するのもダサイだろうけど、下妻でロリータファッションで闊歩するのもダサイんだよね。そういうことだと思うんです。