反動があるほど可笑しくなる「笑の大学」

a2c_sato2005-07-18

新作でDVD借りました。映画で見そこねてたもので。
笑の大学
http://7andy.yahoo.co.jp/dvd/detail?accd=D0076675
公式サイトはこっち
http://warainodaigaku.nifty.com/
今をときめく脚本家、三谷幸喜の舞台劇を映画化した作品です。

時は昭和前期、日本が戦争へと向かっていた時代。
演劇を検閲する、演劇を知らず関心も興味もない検閲官、向坂(役所広司)。そして笑いに命をかける、劇団「笑の大学」の座付き作家、椿一(稲垣吾郎)。
向坂はなんとか椿の喜劇を不許可にしようと無理難題をふっかける。しかし笑いに真摯な椿は何度も台本を書き直し、その無理難題をなんとかこなし、喜劇を成立させようとする。
向坂が難題をふっかければふっかけるほど、試行錯誤する椿の台本は喜劇として、皮肉にもますます面白くなっていく。
そしていつしか向坂も喜劇の面白みに惹かれていくのだが・・・

喜劇が検閲という難題を越えるごとに面白くなっていく、という皮肉。この映画は実在の話をベースにしているのだそうな。
昔となりの部署の部長が「若いうちは、不条理という、荒波を乗り越えて大きくなるんだ」なーんて言っていたのを思い出してしまいましたよ。