マックでボロボロ「スーパーサイズ・ミー」

a2c_sato2005-07-27

映画で見逃していたもので。新作だけど借りちゃったぬーん。
スーパーサイズ・ミー
http://7andy.yahoo.co.jp/dvd/detail?accd=D0083454
公式サイトはこちら
http://www.supersizeme.jp/

監督自身が被験者となり、毎日朝昼晩、1ヶ月ずっとすべてマクドナルドを食べ続けるというもの。
料理(商品?)は全て完食すること、またお店がスーパーサイズを勧めたら、それを頼むことがルールとなっている。

最初は嬉々として企画を楽しんでいたものの、2日目でさっそく勧められたスーパーサイズを嘔吐したあたりから不安が・・・。定期検診では1週間で4kg体重増や血糖値の高騰が顕著に現れる。中毒性もあり、後半になると興鬱が激しくなってくるのが目に見えて分かります。目もどんより、動悸も激しくなり、ついに22日目にはドクターストップがかかります。果たして30日完食できるのか?!体はどうなる?!

なんせスーパーサイズが並の大きさじゃない!コーラが1200mlってどういう胃してんだアメリカ人!?

体を張った取材の一方、様々な人々にもインタビューをしています。肥満カウンセラーやビックマックを今まで19000個食べた男(!)、食品業界の政治団体、健康よりもダイエット手術を選ぶ人々などなど。もちろんマクドナルド本社にも取材を試みるもキチンとした話は聞かされずじまい。
「選択」を盾にした、学校給食への学校の無関心。
キリストよりもドナルドの方が有名人になってしまう、湯水のような膨大な宣伝広告費
通っていた健康センターの閉鎖に見る、健康への無関心。
そして高騰するばかりの医療費。アメリカは軍事費の増大で財政破綻をおこすよりも、医療保険費で破綻する方が先なんじゃない?

企業の目的が株主利益の増大。客単価を上げるためには、客をもっと中毒性を与えて食べさせなきゃならないという
作品にはなかったけれども、貧困層がそのようなファーストフードに手を出さざるを得ない階層社会、それからアメリカの文化歴史のなさが、肥満社会を助長しているように思える。実際肥満率が高いのが、アメリカ南部ってが示唆してます。

とはいえ、なんですよ。とはいえ、ポテトの匂いにフラッとお店に入ってしまい、そして食べたあと何かイヤーなムカムカ感が胃に残る。でも1日も経てば忘れてしまっている。人間が誘惑に弱いものである以上、肥満の世界はなくなりそうになさそうです。
オイラも今日のお昼は吉野家豚丼。似たようなもんかもしれません。

これを見てみると、意外とおもろいですよ。肥満の根源がよくわかります。
http://www.mcdonalds.com/usa.html