絶対的な時間は、実は脳が支配している「脳を活かす!必勝の時間攻略

a2c_sato2005-11-24

 阿佐ヶ谷某新古書店で買ったものを読了。
「脳を活かす!必勝の時間攻略法」(吉田たかよし講談社現代新書
http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31146556

 時間節約術みたいな本はありますが、この本は脳の構造から時間を活かす、という特異な本であります。
 吉田氏は時間をこう見ます。

「一日の実質的な時間=(24時間ー睡眠時間ー無駄な時間)×脳の活性度」
 普通だと?睡眠時間を削る、とか?無駄な時間を削ぐ、というのはあるけど、それだと限界が生じる。だったら?の脳の活性度を高めればいいじゃん!という理論なのです。
 絶対的であるはずの時間も、脳を通しての感覚ならば、脳をもっと活性化してしまえ、しかもかけ算だから効果は絶大!ってわけなのです。脳が時間を支配している、という考え方は目からウロコでした。

 脳の活かし方を考えた上での時間を作る術を多数披露しています。例えば
・暗記するのは睡眠前がいちばんいい。なぜなら睡眠によって短期記憶が長期記憶に置き換えられるから
とか
・午前中は交感神経がいちばん活発なので、思考を要する業務に向いており、午後は副交感神経が盛んになるので、情動にかかわる仕事、たとえば人とのおつきあいは午後が向いている。
とかね。

 そもそもこの吉田氏の経歴がすごい。東大ののち東大大学院で理系科目にもかかわらず、国家公務員第一首試験に合格。そのあと(なせか)NHKのアナウンサーになり、お昼の看板番組「ひるどき日本列島」のメインアナウンサーを勤めた後、(なぜか)医師免許を取得。そのあと(なぜか)衆議院の公設秘書となり、加藤紘一衆議院議員の傍らで勤めた後、現在の肩書きは・・・何だ?

http://www.h3.dion.ne.jp/~yoshida1/

 いま人気になっている、東大受験合格マンガ「ドラゴン桜」にも採用されたらしい。
 かなわん。