駅前金太郎書店にうんざりの人に読んで欲しい本!

 えー、Qたろうは古本屋に通うのが好きなのですが、この本は新刊なのに、何故か古本屋で見つけたんですね。
 2500円のところを、1800円で。
 古本屋って古本だけ扱ってるわけでもなさそう。うーむ謎。

 でその、現在読書進行中の本がこれ。
 「ブックストア ニューヨークで最も愛された書店」(晶文社 リン・ティルマン著、宮家あゆみ訳)
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31083297

 ニューヨークのマンハッタンで、1998年まで20年間営業してた書店「ブックス・アンド・カンパニー」のお話。
 本の帯にはポール・オースターウディ・アレンの言葉が寄せられています。
 アメリ現代文学好きにはたまらないんじゃないかな。
 文章の節々からもアメリカの良き文化の薫りが漂ってきます。

 Qたろう的には、業界本にも見ることができて、それがオモロイ。
 著者のリーディングや、パーティ、写真展、それから書店営業マンの営業の仕方も話に含まれており、それとなく参考になります。あたりの柔らかい業界本かも。

 ただ翻訳がなんだか平易すぎるんだよね。「〜ました。〜ました。」みたいな。
 ブックス・アンド・カンパニーを経営していた女性がインタビューの中心になるんだけど、嘘っぽいかも知れないけど「〜だったかしら。」とか「〜なのよね。」とかいう口調にしてくれたら、文章にテンポが出るのに。
 章立てがなくて、目次も31ページの次が301ページだから、なおのこと内容にアクセントがほしいなぁ。

 しかしこの女性経営者、ジャネット・ワトソンという人間が気になる。
 だってどうやらIBMのルーツの会社を作った人がパパなんだもん。
 彼女に二谷百合恵みたいなオーラが見えてしまうのは、悲しいかな労働者の性か!