タダほど高いものはない!

 こないだ、実家に帰って知ったんだけど、中学校の同級生が議員に立候補していた!
 看板見たとき、思わず笑っちゃったけど。
 しかしこれだけ政治不信の世の中だよ、せめてヤツにはガンバってほしい。

 おとといの、古本に挟まっていた写真の意味が分かった!
 おそらくは、「献本」ですわ。

 献本とは何ぞや、という方のため、説明します。

 当たり前ですが、本は売れなきゃいけません。そのため一番売れる方法は、メディアに取り上げられること。
 というと雲を掴むような話だし、取り上げられるかどうか分からない。
 広告を出してもすげー高いしね。
 (朝日新聞がクオリティ・ペーパーを自称するのは、この出版広告の料金が他社に比べて2倍!だから)
 
 出版社は新聞社やテレビ局、雑誌の編集局や著名な評論家に、本をタダで送るのです。これが「献本」
 そして、その表書きには「乞御高評」というスタンプがおそらく押してあるはず。
 「こうごこうひょう」と読みます。

 つまり「この本タダでやるんだから、どっかの雑誌や新聞でこの本のことを紹介しろよ、ゴルァ」
 ということ。
 
 広告を打たずに新聞や雑誌に取り上げられるほど、都合のいいことはないからね。
 コストもかからず、メディアには取り上げられ、本は売れる。うっしっし。

 しかし本が届く側にとっては迷惑な話。何冊も送られて「紹介しやがれ」な本を紹介しようって気にもならんだろに。
 だからといって新本だから捨てるのも忍びないし、しゃあねえ、古本屋にでも売って酒代の足しにでもするか(←横領です)
 となって、めでたく献本は古本屋の棚にしまわれたとさ。

 じゃあ、「ニッポニア・ニッポン」の本の写真は何なのかって?
 それは「写真も撮って同封したんだぞ、この写真つかって書評書いたら記事の見栄えいいだろ。ゴルァ」

 ということではないのかなー、というQたろうの推測。   
 
 プロモーションもあの手この手。営業を考えさせられましたよ。