4月1日、気を引きしめて新年度!(でもまた業界本)

 新年度!
 ウチの会社にも新人君、新人嬢が入ってきて、郵便局はカンバンが小綺麗になって、病める人に負担をもたらす保険制度になって、「南アルプス市」なんてヘンテコな名前の町ができる、2003年新年度でございます。
 アホな銀行合併でATM止まんなきゃいいけど。

 今日は帰る途中に立ち寄った「書原」で見つけて即購入。そばのミスタードーナツで(コーヒーおかわり自由)即読、即読了!
 出版業界に詳しい、永江朗さんの最新作「ベストセラーだけが本である」(筑摩書房
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31110297

 日曜日に八重洲ブックセンターに行ってもなかったのに、書原にあるとは。さすが侮れん「書原」。

 内容は、1990年以降のベストセラー本がベストセラーになった理由探し、後半は出版業界の環境とベストセラー以外の本をめぐる環境について書かれています。
 軽妙なデザイン、文章もやさしく初心者にも理解しやすい内容になっていて、それこそ 今日入ってきた新人のみんなにはちょうどいいガイド本になるかも。
 上司に勧めてみよ。

 永江氏の著作は出版業界モノに限らず、フットワークの軽さでいろいろ出してます。

 「インタビュー術!」(講談社現代新書
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31043023
 仕事上、過去に1000人近く仕事でインタビューしてきた中で、インタビューのテクニックを書いた本。彼のインタビュー術も細かくてすごいけど、その先の「人と人の間(ま)をどうとるか」、ということにも深く突っ込んでいきます。

 そして、「批評の事情」(原書房
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30872861
 よく大学の時に友達と言ってたもんですわ。
 「評論家ってモノを批評しといて自分じゃ何も生まないで、それでメシ食えるんだったらそれにこしたことないよな」
 まーオトナの社会に飛び込んでからは、そんなことも言わなくなったんだけど、(よっぽど”見えないモノ”を相手にして”見えないモノ”を生んでいる方が難しいし、そんな人いっくらでもいる!)そのよくわからない「ヒョーロン」のガイドブック的な本。
 Q的には単純に「なんでこの人こんなにたくさん読んでるの!?」と思ってしまいます。
 文芸好き、論壇好きにはオススメの1冊。
 本を読む角度がちょっと変わりますよ。