都知事選、誰に投票する?
あんまり騒がしくないけど、今月13日は東京都都知事選挙があるんですねぇ。4年前ほど有力なのある候補者が立候補していないということもあって、テレビも全然取り上げてないみたい。
それに呼応したわけじゃないけど、オイラの好きな書き手の斎藤貴男氏の新刊が出たので、やっと買いました。
「「石原慎太郎」という問題 空疎な小皇帝」(斎藤貴男・岩波書店)
http://www.esbooks.co.jp/product/top/detail?accd=31099503
一昨日の「書原」で買いました。そんでもって読了!
・・結論から言うと、久々に読後に不快感を味わいましたね。不快というか虚無感というか・・・
もちろんQたろは基本的に彼はキライです。何の根拠もなく「三国人」が犯罪率を高めているとか、重度身体障害者の視察の後「人格はあるのかね」などと言ったり、自衛隊との合同での防災訓練で戦車を銀座に走らせたり・・・・
「政策に反対」というよりも「言ったモン勝ち」「やったモン勝ち」「目立ってナンボ」という意識が見え隠れするのが気にいらんのですわ。さすがに小説家、表現においては心がけてる気がします。
確かに気持ちも分かる。ウダウダ考えているより、石原慎太郎みたくスパッと言い切る方が見てて気持ちいいし、わかりやすい。
しかし、ほんとはこの「わかりやすい」ってのが、敵。
わかりやすいからマル、わかりやすくないからバツってのは、単純で子供にも分かるけど、それは前に流行った「勝ち組・負け組」や「アメリカにつくか、テロリストにつくか」という某大統領のセリフと大差はない。
要するに、考える判断を放棄しちゃってる。簡単に切り捨てる。問題を直視しない。
日本で起こってる石原慎太郎待望論ってのも、世界レベルで見ればアメリカの戦争支持も、根っこはあまり変わりがないんだろうね。
いずれにしても、オイラは戦争反対です。
マイケル・ムーアがアカデミー賞の授賞式で言ってました。アメリカの上院議員のうち(たしか500人くらい)、自分の息子・娘が徴兵されているのは、たった1人だ、と。
小泉首相や石原都知事は、小泉純一郎や石原良純を兵隊するに覚悟があって、イラク戦争賛成、なんて言ってるのか?
ゴメン、話が広がっちゃったけど、そこまで考えされられる本ではありました。
だから、そのための都知事選だ!さあこの日記を見ている都民よ、投票しようぜ!!