あなたは豚・馬・羊のどのタイプに当てはまりますか

 今日はゴスペル仲間でお花見!
 そのためQたろう幹事は朝6時半!から場所取りしたんですよ。
 意外と日差しが強くて焼けてしまいました。
 
 とはいえ、一人でいるときこそ、「役に立たない読書」をする時じゃないか!
 っつーわけで、外出先の池袋ジュンク堂で買った「動物農場」を読了しちまいました。
 ・・・とまあ花見の場所取りだもん、それくらい時間はあるわな。

 「動物農場」(ジョージ・オーウェル/著 高畠文夫/訳・角川文庫)
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=19624960

 なーんだ、めずらしく安穏とした牧場のお話か、と思ったら大間違い!内容は、豚や馬などが牧場で繰り広げる政治の話なんですが、もとの話はロシア革命の風刺で、社会主義共産主義に対する強烈な皮肉と批判なお話です。
 そんな話を豚だ馬だ羊だとすげ変えるところが、さらに皮肉が増してておもしろい。

 このジョージ・オーウェルという作家は、第二次世界大戦中から戦後にかけてイギリスで人気を博した作家で、代表作の「1984年」は管理社会の未来社会を描いたSFとして、有名です。
 「1984年」
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=02129307
(Qたろも読破しようと去年の夏買ったきり積ん読状態・・・(汗))

 「1984年」は今すぐに読破するにはきついかな、と思ったもので、書き方ももちっと柔らかい「動物農場」から入ったワケです。

 ロシア革命共産主義の理想をかかげて帝政ロシアを倒したものの、気がつけば独裁と上層部の富の独占、労働者の疲弊と怠惰を生み、共産主義への批判というよりは、「権威を取り除いたらそこから新たな権威が生まれる、理想が踏みにじられる」ということを描いているようにも受け取れるのです。
 だからソビエトなき今でも、決して古びないテーマとして読むことができるんだな。
 オイラは社会民主党が与党になるやいなや自衛隊合憲をうたったことを思い出しましたよ。
 それから、自分たちの都合のいいように原則を変えていったり、口上を美辞麗句でインテリ豚が語るあたり、対イラク戦のアメリカのお偉いさん方の姿を重ねてしまいました。

 と、いろんな解釈ができるのもおもしろい点です。
 この現代版イソップ物語。さあ、結末はいかに?!