戦争の正論なんてわかんない。でも生活は続いてく。
今日は会社での新入社員歓迎会。
Qたろの班の紹介をQたろがやることになって・・・・グズグズな紹介になっちまいました。
ああ、あんな小さなステージで緊張する自分がキライだー。
そんな気分で帰りの本屋で、コイツを買いました。
「イラクの小さな橋を渡って」(池澤夏樹/文・本橋成一/写真 光文社)
http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31078891
A6サイズで1000円とお手頃な本です。実際には文章が半分、写真が半分なので、軽く1時間で読了しちまったよ。
新聞より文の容量少ないな、こりゃ。
作家の池澤夏樹氏が昨年の10月にイラクを訪れて、食べ物を食べ、町の雰囲気を肌で感じ、イラクの女性やメディアに思いを巡らします。そんな話が最初のうちは続き、「なんだか普通の旅じゃねーか」とか思ったんだけど(たぶん戦争のイメージが沸かなかったんだろうね)。
ところが彼がイラクの小さな橋を渡ったときに、彼の中に戦争のイメージが瞬間沸いてきたのだ。
この小さな橋はおそらくアメリカの巡航ミサイルによって壊され、しかもそれは「橋」ではなく「目標」として破壊され、この村に住む子供や農家の青年や娘の生活道を寸断し、生活を壊してしまうのだろう・・・・
まさに正論。
国家の大義名分なんて、ホントのところよくわからない。でもどの空の下にも、それとは関係なく純粋で勤勉に生きている人々がいる。普通に生活していて、これからも普通に生活したい人々がいる。
ただそれだけで、そこにイラクも日本も違いはない。
しかしこれは「本」というより雑誌の特集だなー、って思ったら奥付(本の後ろの方に書いてある日付とかのこと)に「月刊「PLAYBOY」2003年2月号に掲載したものに大幅加筆・修正したもの」って書いてあるじゃないか!ビンゴ!
タイムリーでしかも読者の共感を呼ぶ内容。本の装丁・デザインも柔らかく女性でもレジに持って行けそう。値段も手頃だしね。
まさに販売の勝利。
同じイラクの現状を、写真とアートイラストで表現している雑誌もあります。こっちも女の人でも手に取りやすいかな。
リトル・モアから刊行された雑誌、「FOIL」。
http://www.littlemore.co.jp/news/foil.html
そして今日、バグダッド陥落のニュース。
アメリカのお偉いさんたちの、素直でえげつない笑顔に吐き気がしました。