天国に一番近い国、モルジブ(ニューカレドニアです)

 ふっふっふ。ついにこの本を読了したのだ!
 「モルジブが沈む日」(ボブ・リース/著 東江一紀/訳・NHK出版)
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31021845

 最近日記読んだ人にゃわからんだろう。だって読み始めたの今年の1月だもん。というか前の家読んでる途中だったけど、引っ越してから読んでなかったのよ。
 600ページにもなる大作なんですが、昨日の休みをフルに使って読了しましたよ。

 うーん、しかしアツい本だ。「厚い」し「熱い」のよ。
 テーマが地球温暖化。1988年からどのように地球温暖化が国際政治で扱われたか、そしてその一方で世界各地で起こっている災害を取材。鷹の目とアリの目の両方で書かれることで、もともと大きなテーマだった「地球温暖化」がより具体的に見えるようになります。
 
 結論を言ってしまうと、国際政治の場は結局各国のエゴがぶつかり合って、ある程度の成果しか上げられず、しびれを切らした企業・業界が独自に「環境保護」を企業イメージとして利用し始め、政治に結論が出ようが出まいが災害は関係なくやってくる、という感想。

 ちなみに原題は「THE COMING STORM」。直訳すれば「来たるべき嵐」と、なんだか危機感だけあおっているようなタイトル。しかし本文中1つの章でしか出てこないモルジブを取り上げてタイトルを「モルジブが沈む日」にするとは。この編集者、巧者と見たり!

 たしかに「アメリカで史上最大規模のハリケーンが」とか「オーストラリアで山火事が2ヶ月続いている」というトピックより
「(日本人の大好きな)モルジブが海面上昇で沈む」という方が「美しい自然を守れ!」という話に繋がるし、親近感は沸くもんね。(ちなみに日本でも長崎の九十九島のいくつかが沈んでいる、という話を聞いたことがある)
 
 
 モルジブに興味がある人だったら、こちらもオススメします。
 「MALDIVES 1978 to 2001」(舘石昭/著・水中造形センター
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30820089

 写真集。
 信じられないくらいの「青」の美しさ!こんな地球を守っていきたいね。
 疲れている人は、見て心や体を癒されましょう。