「ヘンだ!」と思えるものに、叫べる勇気がほしいね。

 「高円寺文庫センター」で見つけたので、即購入即読了!
 やっぱはずせないよ、日垣隆氏は。

 「偽善系 正義の味方に御用心!」(文春文庫)
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31116557

 ブラボー文庫化!すでに単行本は出ていたけど買うの二の足を踏んでたんだよね(なんて不真面目な読者!)
 「偽善系 やつらはヘンだ!」(文藝春秋
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30731683
 「偽善系2 正義の味方に御用心!」(文藝春秋
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30802670
 この2冊の合本+書き下ろし、という内容。
 
 前にも書いたけど「怒る、怒る、怒る!けど分析の冷徹さは日本一の作家さん」です。

 彼の怒りの根源は何なのか。それをたどるにはこの著作がキーワードでしょう。オイラは読んでないけど(おい)
 「少年リンチ殺人 ムカつくから、やっただけ」(講談社
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30565941

 少年犯罪はここ数年のうちに社会問題として取り上げられるようになったけれども、日垣氏は15歳にしてこの問題に疑問を持ち始めたのだそうだ。というのも、自身の実の弟が同じ学校の13歳に殺され、少年という理由だけで罪には問われず翌日同じ学内を平然と歩いていた、というのだ!
 もっとも問題に近い場所にいたからこそ、少年犯罪や日本の司法制度に疑問を唱え、身を挺して怒っているのだ。
 その苦しみたるや、想像を絶するものでしょう。

 この「偽善系」にも「少年にも死刑を」という過激なタイトルの項目があるけれども、それもこの文中の言葉をみると納得もするし、読者として同じ悩みを共有してしまいます。

 「私の殺意が消えたのは、事件後二十年ほど経った、つい最近のことだ。死刑廃止を叫ぶ人々は、死刑が犯罪の抑止力になっていないと当然のようにいうが、少なくとも私は死刑制度が日本になければ、彼と教師たちを殺していた」

 だからこそ、ハナから悪ならまだしも、偽善に対して強い憎悪を抱く彼の姿勢には、堂々と拍手を送っちゃうのです。

 最近はTBSの朝の情報番組「ウォッチ!」にも火曜日のコメンテーターとして出演しるみたい。
 http://www.tbs.co.jp/watch/cast2.html 
 日垣氏は見たいけどTBSの朝の番組ってのがなぁ〜(Qたろうは「めざまし」派!)