本を読む読まないは自由、でもリテラシーは重要だよ。

 今日はお仕事で大学生協との交流会に行ってきました。

 ここでの本題は商品説明会‥‥じゃなくて、斎藤美奈子氏の講演会!(というか大学生協も版元を引っぱり出すために用意したんだろな。そしてまんまと引っかかった>オイラ)
 現代の読者論についての講演を聞いてきました。
 
 講演の中で、読書の現状を数字で出してましたが、日本人の1割は月に1冊も本を読まないとのこと。
 これが中学生になると44%、高校生は67%が、月に1冊も本を読まないんだって!

 そりゃそうだろ。だって昔の自分がそうだったもん。
 高校生の時に読んで一番感動したのが、手塚治虫氏の「アドルフに告ぐ」。見当違いだよね、ははは。

 一方で小学生は平均して6〜7冊は本を読んでいるんだそうな。これは意外な数字。
 というのも、小学校では今「朝の10分間読書運動」というのを全国で行っており、その成果のようです。
 http://www1.e-hon.ne.jp/content/sp_0032.html
 
 オイラはこの運動は一抹の胡散臭さは拭えきれないのですが、「公文式」や「蔭山メソッド」のように、まずはクセをつけるって意味では一応は評価するね。そもそも読むこと=じーっとすること。そんなこと子供が自発的になんて絶対できっこないんだから、まずは頭ごなしに訓練させることが大事でしょ。
 その成果が数字になってるんだし、まぁヨシとしようじゃないか。

 ただ「中学44高校67」のとおり、受験勉強が厳しくなり、部活が厳しくなり、恋愛に夢中になる中高期はどうしても小学校のようにはいかないみたい。
 仕方ねーなぁ、っていうか大人も同じじゃん!仕事に忙しく、口説くのに忙しく、子づくりに忙しく、子育てに忙しく、嫁との口喧嘩に忙しいんじゃぁ、本なんて読まんだろ。

 斎藤氏が結論として嘆いていたのは「今の大学生は、読書に関しては頭の中身を中学・高校をすっ飛ばして大学に入ってきた、と思った方がいい」とのこと。そしてその対策として「入門書」を充実させること、ニュースを読ませる環境にすること、などなど。

 オイラはもっと「読書」行為を表に出すようにすればよかろうか、と思っております。読書体験を共有することで、とにかく関心をもってもらえ!ってこと。
 この日記もその方法の一つだからね。

 「役に立たない読書案内」を読んで「ホントに役にたたねーなぁ」としか感想を持たない人、まだまだあなたは”小学生”よん♪