「女性のミカタ」としての斎藤美奈子Biography
先週金曜日に、斎藤美奈子氏の講演を聴いてきたわけですが、せっかくだしまだ紹介していない彼女の著作を一挙紹介だぁ!
前にも紹介した「妊娠小説」「紅一点論」
http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=19985006
http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30878851
彼女の作品が「文芸評論」である一方「ジェンダー」であることにも気づくかな?
それを文芸評論抜きで書いた最初の著作がこれなのです。
「モダンガール論」(マガジンハウス)
http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30771958
帯の文句が冴えてる!「社長になるか社長夫人になるか、それが問題だ」。つい、うーんそのとおりだよな、と男にも女にも思わせてしまう、営業の勝利!
もちろん内容も冴えてるよ。主に明治時代からの女性雑誌を資料に、明治時代以降、女性がどのように働く場に進出していったかを明確に分析しています。といってもまったくアカデミックでもなく辛気くさくもないから、ホイホイ読み進んでしまいます。
本の重量も軽いし読みやすい作りの装丁で表紙のイラストもオシャレ。女の人にさっくり買って欲しい本だね!
しかし「OLvs主婦」の構図は結局21世紀に持ち越してしまいましたね。
そしてこの時の使用した資料(昔の雑誌)をもとに、こんなのも書いてるんだよね、なんだか意外!
「戦下のレシピ 太平洋戦争下の食を知る」(岩波新書)
http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31008471
戦時中の食生活を、雑誌のレシピを見ながらその変化を見ていくもの。レシピがどんどん逼迫していく様子は、見るにつけ悲しくも惨めにも苛立たしくも感じてしまいます。
「戦前・日中戦争下・太平洋戦争下・空襲下・焼け跡」という目次の分類の仕方は鋭い分析だと思った。
「食」はその国の文化のバロメーターとはよく言ったもんだわ。
今日は近所の古本屋で思わず2冊の本をゲッツ!
「地方紙の研究」(鎌田慧・潮出版社)
http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30948327
2800円が800円!
「美麗島まで」(与那覇恵・文藝春秋)
http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31060455
1600円が1000円!
古本を衝動で買うように、新刊本を買ってみたいわぁ。
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