「べてる」ってのは聖書の言葉だそうな。知ってた?

 近所の書店に行ったら、入り口にブルドックが!
 なんでこんなにブサイクなのに可愛いんだろー。まるでオイラみたい(おい)とか言いながら、気づかずに踏んづけてしまうところだった。

 そうそう、昨日の話の続き。
 「悩む力 べてるの家の人びと」(斉藤道雄/著・みすず書房
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30968374

 この本のいちばんの魔力は、読んでいくうちに自分にも思い当たる節があると思えること、そしてまるで自分自身も病気にかかったかのように思えてしまうことなのです。
 オイラも話すこと、人に伝えることが本当に下手で、ガキの頃から何度も忸怩たる思いをしてきましたし、いまでもそう思うことはあります。読んでいくうちに「あ、そんなんだったら、俺もおんなじだよ、病気と変わらないよ」と思いました。
 むしろ人間が一番怖れるのは、その「病気」と自分自身が対峙すること。誰だって「自分は病気なんだ」なんて思いたくないし、それに反するように自分を奮闘させてしまう。もちろんそれで克服できることもあるけど、そうもいかないことだってあるでしょう。

 そんな誰しも心の中にある不安と模索の方法が、この「べてる」にはある!と読んで思ったのでした。

 この「べてる」に関する本は、たくさん出ていますね。
 「とても普通の人たち(ベリーオーディナリーピープル) 北海道浦河べてるの家から」(四宮鉄男/著・北海道新聞社)
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31050092
 この「ベリー・オーディナリー・ピープル」というタイトルは、全国で行われる講演会で上映、販売されているビデオのタイトルです。べてるのメンバーが登場している、みたい。

 「降りていく生き方 「べてるの家」が歩む、もうひとつの道」(横川和夫/著・太郎次郎社)
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31100041
 べてる創設の中心になった浦河日赤病院の川村先生、ソーシャルワーカーの向谷地さんのインタビューが中心構成になっています。

 「べてるの家の「非」援助論 そのままでいいと思えるための25章」(浦河べてるの家/著・医学書院)
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30981787
 べてる自身が書いたはじめての本。「右肩下がり援助論」って、いい言葉だなあ。

 あー読みたくなった、他の本も。