「癒し」でも「戦争」でもない、もう一つのオキナワ。

 うー、2日空けちまいました。
 言い訳がましいんですが、ワタクシおとといから腹痛をもよおしたんですよ。結局、仕事中に痛みに我慢ならず病院へ。
 会社近くの病院に行き、あっさり医者が「風邪ですね」だってさ。
 とはいえ薬を飲んで、点滴まで打ってしまったよ。点滴は初体験でした。
 
 今年4月から医療費負担額が多くなったもんで、3000円の支払い。?と、改めて考えてみると、たしか医療費負担は3割になったんだよね。ってことは、今回の診察+点滴+薬代ってので、10000円ってこと?
 「万が一」ということがあるにせよ、もらった薬って量が多いんだよなぁ。
 ・ブルフェン(消炎)20錠
 ・整腸剤 8包
 ・下痢止 6包
 ・胃痛・吐気止 6包
 この薬がいくらになるもんだろうか。こんど製薬会社に勤めている友人に聞いてみよう(というか、この日記見てるんだったら返事くれ)

 どーのこーの言ってますがここは読書案内なので、本題へ。こいつをこの2日で読了!
 「美麗島まで」(与那覇恵/著・文藝春秋
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31060455
 ノンフィクションライターの氏が、自分の祖先のルーツを辿って、台湾・沖縄・与那国・石垣を訪れる「ルーツ」の旅。自らの母、南風原里々そして祖父をたどる旅をします。
美麗島」とは昔の日本人がつけた台湾の地名だそうな。

 
 祖父の南風原朝保は台湾・沖縄で医者を営むのだが、与那覇氏の静かな文章にもかかわらず彼の人生だけでも非常にエキセントリックだったりする。
 その他にも朝保の弟で画家の朝光や、里々自身も波乱に満ちた人生を歩んでいるんだよな。

 しかし何にしても、自分のルーツを辿るってのは、非常に興味がある一方で非常に怖いことなんだろな。幸い(?)悪い噂はなかったようだし(というか商売上書けんこともいっぱいあったろう)。どんなにがんばってみても、自分の「血」だけは否定できんもんですよ。
 
 ブーム、というには過ぎたけど、沖縄が昔に比べて注目されるようになった。でもそのイメージって「ちゅらさん」的なものか「米軍基地反対!」的なものの映像しかないんだよね。本当の沖縄はその両面でもあり、そのどちらでもないはずなんだけど、そのアバウトな様を、台湾・日本・アメリカという歴史に揺さぶられた、この「里々物語」がいちばん物語ってます。