バクゼンとした価値を具体的にモノにしたい人、必読!

 読んでて楽しくなる、気分が良くなる本ってない?
 最近のハリポタもそのファンタジー感と高揚感で売れていると思うのだが、先日オイラが買って読んできたこの本は、まさにオイラを気分よくさせてくれる本でした。なんだか脳ミソが軽くなった感じ。

 「MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術」(くらたまなぶ/著・日本経済新聞社
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31122500
 多少なり自分の仕事と関わるところがあるから、いい気分になったんやろな。

 リクルートで「とらばーゆ」「フロムエー」「じゃらん」などなど、数多くの雑誌やメディアを創った伝説の「創刊男」のまさに仕事術をしたためた一冊。
 彼の創刊した雑誌の年間売り上げは、今や数百億だそうな!ゼロから数百億!
 
 目次から引用して説明すると
 ちゃんとふつうに生活する → 「人の気持ち」を聞いて、聞いて、聞きまくる → 「不」のつく日本語を求める → ひたすらブレストを繰り返す → 不平不満をやさしい言葉でまとめる → まとめた言葉をかたちにする
 そこからは他の会社と同じようにプレゼンをして電卓をはじいて常に情熱を持って「起業」することだという。

 しかし、そのへんを具体的にできるかできないか「だーかーらー、どうやってアンタはやったのよ?そのへん教えてくんない?」というのがたいがいのビジネス書に対する不満なんだが、さすが「不満を聞くプロ」とあってか心得てる。
 まず書き方がやさしい。経験を元に書いていることもあるけど、その時々の著者氏やまわりの人のセリフを文字にしているからなんだかその様子が目に入ってくるみたい。
 とはいえ彼自身もおおまかにフローチャートにしたり縦軸横軸で位置づけを把握したりするなど、実践の中から自ら作った理論をもって、「起業」のマニュアル化に成功している。

 リクルート出身者はこういう逸材が、まさに今光ってるんだよなー。
 本書にも出てきたけど、iモードを開発した松永真理氏も同じくリクルート出身。彼が創刊した「とらばーゆ」を引き継いで編集長にもなった人。
 こいつは前にオイラも買って読んだ本。
 「iモード以前」(松永真理/著・岩波書店
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30998814

 この松永氏の本も紹介したいけどおおっ、文字数が足りねぇ!
 必ず次に書くから待っててね!