アメリカ人が、でかいを通り越してデブになった理由。

 大人げないけど、「汚ねぇー」と思うことがある。
 
 これは同僚の大学サークルOB会の話なのだが、そのサークルでは必ず合宿なんかで、芸をしなければならないそうだ。
 そこで後輩が2人羽織を始めたらしい。まー2人羽織はオーソドックスだけど老若男女が安心して楽しめる芸だから、ヨシとするか、という空気でみんなヤンヤヤンヤと楽しんでいたらしい。
 そして、「おあとがよろしいようで」と終わって、拍手。
 そしたら、2人羽織の後ろの男が出てきたら、なんと全裸!

 ・・・いままでののどやかな空気と笑いを、終わった後に一瞬にして奪ってしまい、その話を聞いただけのQたろうも「汚ねぇー」と思わず叫んでしまうところなのだ。
 しかしこの「汚ねぇー」がまだ「卑怯!」にならないのが愛嬌であり、ギリギリのボーダーラインなのである。「汚ねぇー」はつまり見方によっては賛辞でもあるってことだ。

 で、土曜日にぶらりと吉祥寺に寄ったのですが(病人だったくせに)、書店見つけた本に、「汚ねぇー」と叫んでしまったのです。
 どう、このタイトル?
 「デブの帝国」(グレッグ・クライツァー/著 竹迫仁子/訳・バジリコ)
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31149863 
 
 お前は中学生かよ!ってタイトル。しかも否定しようのない事実。副題は「いかにしてアメリカは肥満大国になったのか」だもん。それにしても邦題はそんなにはずしてない。原題は「FAT LAND」だからね(救いようのないタイトルだ)
 即買いして、いま読んでます。なかなか読み応えあるよ。

 前に読んだ、関連する本ならこれがオススメかな。
 「ファストフードが世界を食いつくす」(エリック・シュローサー/著 楡井浩一/訳・草思社
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30867929
 アメリカのファストフードの現状やハンバーガーの生産現場を取材した、「食のグローバリゼーションの現実」のお話。
 はっきり言って、ドギツい。よくもここまで取材したな、という過酷なファストフードの生産現場を取材ばかり。
 ちょうど狂牛病のニュースのタイミングで発売されたので、当時はよく売れたけど、今読んでも決して古びてません。これ読んだ後、しばらくハンバーガーが食べられなかったもん。(けど食ってるけどさ、今)。

 体のためにも、ファストフードはホドホドにね。