軍国主義は20世紀の遺物じゃない。この国にありました
おおっ、こんなニュースが。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030702-00000148-kyodo-soci
京都の次に強いブランドだからなあ、横浜。
「Tokyo Walker」「Kansai Walker」の次に刊行されたのはやっぱり「Yokohama Walker」(1998年創刊)だったもんね。あまりに細胞分裂の早いウォーカーシリーズ、死滅するのも早くなきゃいいけど。
昨日行って来たブックステーション和(なごみ)で発見し、即購入!これ読みたかったんだよ!(だったら新刊で買えばいいのに)
「戦争中毒 アメリカが軍国主義を脱け出せない本当の理由」(ジョエル・アンドレアス/著 きくちゆみ/監訳・合同出版)
http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31044557
この本はマンガなんですが非常〜に中身が濃い。
最初はアメリカで湾岸戦争後に書かれたものの、その時は売れずに絶版。これに目を付けた平和活動家が改訂版を出そうと制作中に米国同時多発テロが発生、さらに中身の濃い改訂がほどこされるようになったそうだ。
そして不穏な空気の中、日本語版を刊行されてすぐにイラク戦争に突入し、この本が注目されるようになったのです。
それにしても「戦争中毒」って言葉はアメリカにピッタリだね。
しかもこの本がただの風刺マンガにならないところがすごい。まずアメリカの歴史=侵攻と迫害の歴史をたどるのは序章として、なんと言っても拾ってくる数字が細かいんよ。アメリカでは日本の国家予算と同額の軍事予算+軍事関連費を費やしている、なんてだけでなく、妊婦の5人に1人は定期検診が受けられない、なんて数字までも持ってくるとかね。
もっと細かいのが、現在に至るまでの政治家や軍人、資本家が実際に発言した言葉をこれでもか、と拾ってきているところ。例えば2001年の元大統領レーガンがホームレスを見ての発言「彼らは路上に住みたいんだよ!」や、1983年のグレナダ侵攻時の国務長官の発言「ちょっとしたいい不動産物件ってとこかな」などなど。失言で追いやられる最近の日本の政治家なんてホントに可愛いもんです。言葉の重みすらわかってないんじゃない?
自分たちの生活から世界の戦争を知ることのできる、貴重な本です。じゃあ戦争中毒者が目の前にいて自分たちに何ができるか?を考えさせられます。
ページも薄いし、小学生高学年からでも読めるから、是非読んでみて!読ませてあげて!