最近邦画を観てる?阪本順治監督が今おもろい!

今日はゴスペルの練習日。来週土曜に向けてがんばるぜい!

今日は本を読んでないので、ひさびさにビデオ紹介じゃぁ。先週レンタルして見ました。
「KT」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006LPLM/qid=1058306962/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/250-8831074-8132268

 KTとは金大中(キム・デジュン)氏のこと。韓国の元大統領です。
 この映画は1973年に起こった「金大中事件」がテーマなのです。
 金大中氏は当時民衆に支持される韓国大統領候補だったものの、軍事政権に身を追われ日本と韓国を行き来する日々。そしてその年8月8日に九段のグランドパレスホテルで拉致され、5日後に韓国内で発見されたという事件が起きた。
 日本国内で韓国の大統領候補が拉致されたなんて驚愕!しかもこの事件は結局真犯人が見つからず、うやむやのまま決着しているのも驚きの事件なのです。日韓両国で裏取引の政治的決着によって解決はしているらしいのだが、その間隙を縫って阪本監督がフィクションで事件を描いた映画になっています。
 主人公は元自衛官の富田(佐藤浩市)と、そして金大中をよく思ってない韓国中央情報局(KCIA)との利害が一致、金大中の暗殺を企むことになる・・・
 
 阪本監督の映画って人が生きてるんだよな。金大中を追いかける夕刊紙の記者、在日朝鮮人ながら朝鮮語を話せない青年、韓国政府に拷問を受けた女性、最後の最後で仲間を裏切るKCIAメンバーなどなど。今回の作品はいつもの作品とちがってシリアス、ノンフィクション題材だけどね。

おいらはこの映画をここ数年の邦画ナンバーワンに挙げるね!
「顔」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000068RDX/qid=1058368288/sr=1-2/ref=sr_1_2_2/250-8831074-8132268
主人公は藤山直美、脇役を佐藤浩市豊川悦司岸辺一徳中村勘九郎などなど、豪華すぎるにもかかわらず豪華にならないのがスゴイ。
ひきこもり同然で30半ばまですごしてきた正子(藤山直美)が、仲の悪い妹を殺してしまい、逃亡生活を余儀なくされてしまう、というお話。
ラブホテル住み込みバイト→ホステス→南の島 と転々としていくものの、転々とするたびになぜか成長していく姿に、感動してしまいます。

そういや、この話もベースは「松山ホステス殺人事件」だったな。こういう手が最近好きなのかな、阪本監督。

とにかく借りて見てみて!絶対おもしろいから。