本をPRするための雑誌、だけど実際効果あるんかしら
まったく、お仕事で外出しようと思ったら梅雨明けだもんねー。暑ぃ〜よ〜。
Qたろの読書案内は、いちおう本を知らしめるところをテーマに書いているのですが、こういうことを各出版社でもやってるって知ってた?
その名もPR誌。(ってそのままやんけっ!)
定期購読だとお金を取られるけど、意外と大型書店に行けば店頭に置いていることが多いので、店員さんにきいてみるといいかも。
たいがいA5判くらいで厚さは100pほど、コストのかからない製本方法で印刷されてます。
とはいえ、けっこう中身は馬鹿に出来ない。キチンと編集長を立ててつくっており、カッチリと1つのテーマを決めて、(それなりに)有名な人が書いています。
たとえば、草思社のPR誌「草思」
http://www.soshisha.com/
8月号のテーマは「SARSがもたらしたもの」。この号はこのテーマで3人が書いており、その他読み切りが3本と連載が6本と、意外と読み応えがあります。
んじゃぁどのへんがPRなのか、というとこういうことなんすよ。
例えばSARSのテーマで書いているうちの一人、ゴードン・チャン氏、彼は中国の現在社会事情に詳しいジャーナリストなのだが、彼はこのPR誌を刊行している草思社から単行本を過去に出しており、ヒットしているのです。
「やがて中国の崩壊がはじまる」
http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30896529
余計なお世話だ!と思わず中国人じゃなくても叫んでしまいそうなタイトル。しかもアメリカでもなく中国でもなく日本でヒットしているのもまた複雑な気分にさせられます。まぁそもそも、読書なんて99%余計なお世話なんだけど。
ともかく、こんな感じで雑誌としての主張もあって一方「既刊のウチの本も読め〜、読め〜」と暗示をかけられてしまうワケです。もちろんすべての連載がそういうワケじゃないけど。
大手の出版社はたいがいこういうのを作ってまして、
岩波書店の「図書」http://www.iwanami.co.jp/tosho/
新潮社の「波」http://www.shinchosha.co.jp/nami/index.html
ほかにも集英社の「青春と読書」とか小学館の「本の話」なんてのも(Webページが見つからんかった。)
タダで有名作家の文章が読みたい人は、PR誌もオススメ!