夏休み4日目、こんな雨の日はお家で読書だ。
そろそろ本読みやがれ、という声が聞こえてきそうな4日目。
山口の友人は去っていきましたので、ひさびさに読書案内といこうじゃないですか!
今週ずっと読んでて、やっと読了したのがこれ。
「赤坂ナイトクラブの光と影 ニューラテンクォーター物語」(諸岡寛司/著・講談社)
http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31097554
ココのサイト読者的には、ナイトクラブ?って感じではないでしょうか。むろんオイラも論外ではないのですが。
簡単に言ってしまうと、高度経済成長を支えた、日本でも最高峰のナイトクラブの誕生から終焉までのお話です。
昨年完成した、赤坂のプルデンシャルタワービル跡地にあったのが、かの有名な「ホテルニュージャパン」。その地下一階にあったのが、ナイトクラブ「ニューラテンクォーター」なのです。そして昭和34年から平成元年に閉店するまでの34年間、このお店のフロアマネージャーとして活躍していたのが、この著者なのだ。
来店していた客は勝新太郎、石原裕次郎、石原慎太郎、などの時代のスターばかりでなく、著名政治家や経済界のトップが訪れたお店。しかもゲストにトム・ジョーンズやナット・キング・コール、ダイアナ・ロスまでを呼んでショーを行うという、今では考えられないショーを実現させてたお店なんだって!
それから戦後のヒーロー力道山、彼の死亡理由になった刺殺事件が起こったのもこのお店なのです。
まったく牛丼を食うにも松屋にするか吉野屋にするか迷っているオイラにはまるで別世界ですな。
最初にこの著者に書かせようとした目的は、どうやら華やかさ裏にある世界を書かせようとしていたようですね。実際このナイトクラブも、いわゆるヤクザ関係とつながりがあるんだけど、その点は結構抑えめに書いてあったなぁ。まあ当の本人にとっちゃ裏世界よりも目の前のお客を満足させるために精一杯だろうからね。
でもこういう「粋」な世界に憧れるなあ。
ちなみに、これを発刊するきっかけになったのがこの本らしい。
「東京アンダーワールド」
http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30706139
こっちが文庫版。
http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30952622
当時はけっこう売れました。まだ読んでないんよねー。