愛で地球を救う前に、歴史ある地域の地名を救おうぜ!

 さて、地理マニアのQたろうですが、さすがにこれには脱力してしまった・・・
 http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/towns_union/
 愛媛にあって「四国中央」?抽象的すぎる単語が二つもくっついて地名を語るなんて、こりゃあもう歴史に対する冒涜ですぜ。

 合併で2つの対立する意向だって、Qたろうもわからんわけじゃない。
 しかし地名だよ?企業は変えようによっちゃいくらでも変えられるけど、一度決まった地名はよほどのことがない限り消えないんだよ?企業の経営者や消費者は「変な名前〜」って声をあげることが出来るけど、地名は声をあげることが出来ないんだよ?

 ちょーどこの本を会社経由で注文したところだったから、なおさら吠えてしまったのさ。ふぅ。
 「こんな市名はもういらない! 歴史的・伝統的地名保存マニュアル」(楠原佑介/著・東京堂出版
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31127864

 まーとはいえ、慣れって恐ろしいもんで「北九州市」「大田区」なんて今はフツーに使っているからねぇ。
 そのうち「南アルプス市」も「さいたま市」フツーになっちまうのかなぁ。(北九州市は、合併で市ができてから30年後に、再度名前を変えよう、という議論になったんだけど、結局「北九州市」に慣れたからそれでいいや、という結論になったそうな。)

 話はそれるけど、京都の歴史深さと効率の良さを知った、地名に関するトリビアを一つ。
 京都は政令指定都市で、11の区があります。「上京区」「中京区」「下京区」「左京区」「右京区」「東山区」「北区」「南区」「西京区」「伏見区」「山科区」。ちなみに上京・中京・下京がいわゆる京都の中心地。
 これら11の区は、アタマの1文字で識別が出来るように名前がつけられたのだそうだ!

 「上・中・下・左・右・東・北・南・西・伏・山」

 ほーら、どう?全部違う漢字1文字で表現できるでしょ。原付バイクはナンバープレートが「京都市 上」というスッキリ表示なのだ。

 さすが歴史の都、「丸竹戎に押御池」の京都だわ。
(「まるたけえびすにおしおいけ」とは、多数ある京都の通り名を覚えるための数え歌。大通りの丸太町通りから御池通りまでの、東西に伸びる通りの名前が竹屋町通り、戎通り、押小路通りであるところから、この歌があるのだ。もちろんもっと数え歌はたくさんあるよ)