浅草キッドのルポタージュ魂、ここに見たり!

 高円寺も来週はついに阿波踊りが始まるとあって、駅前は提灯や観覧スタンドが造られて、どんどん賑やかになってきてます。

 そんな中、高円寺文庫センターでついに買っちゃったよーん。
 「お笑い男の星座2 私情最強編」(浅草キッド文藝春秋社)
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31155478

 いやー面白い!それだけでなく浅草キッドの限りない、対象に対する愛情と、深い洞察と、忘れないユーモアが、溢れんばかりに描かれております。

 キャスティングを見ると、テレビに慣れているオイラ達には「うーん」と思っちゃうキャスティングかもしんない。浅草キッドが発掘・プロデュースしながらも2000年に亡くなった鈴木その子はいいとして、ダチョウ倶楽部の寺門ジモン、飯島直子江頭2:50は前の「男の星座」のキャスティングに比べたら弱いんじゃないかな・・と思っていたのだが・・・

 いやー浅草キッドの筆力のすごさは違うね!どれも魅力的でおもしろおかしい話になってるじゃない!しかも江頭2:50の「江頭グランブルー」は笑わせるどころか、泣かせてくれます。浅草キッド江頭2:50が出演していた「浅草橋ヤング洋品店」の時のお話なのですが、当時テレビ東京が映らないところに住んでいたから、こんな話があったとは・・・と感心することしきり。

 それから今回は(おそらくは封印していた)浅草キッドの「変装免許証事件」で、事件の真相から芸能界から干されていた経緯まで余すことなく書いてくれています。

 そして総合格闘技「PRIDE」の主催者、百瀬博教のたっぷりのインタビューはまさに読み応え満載!この百瀬氏って、前に読んだ「赤坂ナイトクラブ」こと「ニューラテンクォーター」の用心棒をやっていたんだって!しかもそこで石原裕次郎に見込まれてボディーガードをやってたっていうんだから!

 まったく芸能界ってのは魑魅魍魎とした世界なんだなーということを改めて実感。「タレント」でなく「芸人」に生きる人、本気で馬鹿を目指している人って魅力的。
 芸能本だと思って読まないでいると痛い目を見るよ、こりゃ。

 人物ルポタージュでは、今年最高の名作!言うことナシ!

 浅草キッドのホームページもご覧あれ!
 http://www.asakusakid.com
 どうやら水道橋博士は高円寺に住んでいるっぽいぞ・・・