生春巻きとお洒落な雑貨だけじゃないよ、ベトナム。

 日曜日はいつものように書評を読むために新聞を買うのですが、日経を見たらびっくり! 知り合いが載ってんじゃん!
 そいつは中学は違ったけど塾が一緒で知り合って、同じ高校に進み、何故か大学まで一緒になったヤツ。まさか日経で株について語っているとはのぉ。
 結局一度も同じクラスにはならなかったけど、頑張ってるんやなぁ。

 Qたろも頑張らんと、と気が引き締まる思いになりました。

 図書館で先週借りた本を読了!

 「ベトナムから来たもう一人のラストエンペラー」(森達也/著・角川書店
 http://www.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31145261

 19世紀はじめ、ベトナムを統一したグェン王朝、この直系王族にあたるクォン・デ。そしてクォン・デよりも年上で農民出身の革命家、ファン・ボイ・チャウ
 当初は国土を統一していたグェン王朝も19世紀後半には実質的にはフランスの植民地となり、グェン王朝は傀儡政権と化していた。やがてクォン・デとファン・ボイ・チャウが出会い、師と慕うようになり、やがて民族による祖国復帰をお互いに目指すことになる。
 そのときに引き合いに出されたのが、日本なのだ。

 当時の日本は明治維新から日清戦争にかけての時代。列強欧米諸国がアジアを植民地化すすめていくなか唯一、政権交替による独立と近代化を同時に進め、アジアの雄とされた清(中国)と戦争をして勝利した時代だった。
 当時のアジアは「日本を見習え」という風潮が強く、ベトナムもその例外ではなかったのだそうだ。
 そしてクォン・デは王族という身分を顧みず国を脱出、亡命。犬養毅頭山満という有力政治家を手がかりに活動をするのだが・・・

 とまあ難しく書いてみたものの、結論を先に言うと、この中ではクォン・デはヒロイックには書かれず(まー実際革命は起こせなかったわけでは、仕方ないかもしれんが)、文章構成もちっと読みづらいところはある。
 しかし、このクォン・デ氏は日本でもベトナムでも歴史に埋もれていた話なんだよね。それを掘り起こさせたのは「ジャーナリスティック」で、オイラ的にはすんげー好き。

 やっぱり忘れちゃならんよ、人の歴史ってのは。