「調査」を知ると、ヒネた世界が見える。

 会社帰りの本屋でふと見つけて買ったのがこれ。 

「調査・リサーチ活動の進め方 (酒井孝・日経文庫)
 http://product.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30977622

 フィールドワーク好きの人間としては、こういう方法論の本をたまに読んでおかないと、頭がサビてしまうからね。
 日経こと日本経済新聞社。日本経済を支えているだけあって(byコントレオナルド)、新書サイズでいろんなビジネスの基礎テキストを刊行しています。
 仕事で生かせないこともなさそうなんだけどね。テキストだけあって装丁も地味だし、内容も30分くらい読んだら勉強した気になれます(←ダメじゃん!)

 読みもので、実地調査のことを知りたいんだったら、こっちの方が意地悪でおもしろい。
「社会調査のウソ リサーチ・リテラシーのすすめ」(谷岡一郎・文春新書)」
 http://product.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30699745

 例えば、4人の立候補者がいて、うち3人は政党A、1人は政党Bだとします。この4人は特に優劣があるわけでもなく、獲得票が同じだとすると、もちろん得票数は同じ。ところが、支持政党がその地区で半々だとすれば、政党Aは50%を3人で分けることになり、1人が得られる票は全体のおよそ16%。もちろん政党Bの1人は50%の票を得られることになります。
 とーこーろーがー、アホなマスコミなんかは、単純に結果だけを見て「政党Bの人は政治家として優秀だから、こんなに票を得られたんだ」なんて軽く書いちゃったりすることもあるのです。

 まー実際には選挙本部で候補者調整するからこういう事態はほとんど起こらないけどね。

 ともかく、「調査の目利き」になれば、いろんなおもしろいことが見えてくるよ!
 「彼の浮気を調査したい」って人?んー知らん。