図書館代わりにこの日記来てくれたらなぁ(絶対ない)

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 って「Qたろうの、トリック見破ったり!日記」じゃないんだから・・・

 せっかくなんで初めて訪れた人に、改めてこの日記の要旨を説明ね。
 この日記は本好きのQたろうが読んだ本や雑誌の感想を書いていくという非常に偏った日記なのです。「役に立たない読書」とは、半分は「人の読書傾向を知ったところで自分に何の得もない」という事実と自嘲、にもかかわらずどこかで「本との出会い」を願ってしまうオイラの反語だと思ってください。
 とかいいながら、最近は忙しくてなかなか本読めずに、ビデオや映画や時事ニュースの紹介で逃げちゃったりしてー。

 といったところで、まさに好著を見つけましたよん♪
 「未来を作る図書館 ニューヨークからの報告」(菅谷明子/著・岩波新書
 http://product.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31185801
 
 知の権威、岩波新書から図書館の本。すげーガチガチな本のような気がしますが、これはニューヨークの図書館のお話。

 図書館というと、ひと昔前の古びた本が並んでいてカビ臭いってイメージがあるもんね。ところがニューヨークにあるニューヨーク公共図書館はそんなイメージを一変するサービスを行っているのだ。
 就職活動の支援、ビジネス起業のための講座、あらゆる舞台芸術がVTRで見ることが出来る映像のデータベース、医療や育児など地域に密着した情報の提供、子どもや高齢者向けのインターネット講座などなど・・・
 果たしてカルチャーセンター?と思わせられるようなことが、無償もしくは安い受講料で参加することが出来るのだ。

 ニューヨークでは、NPOで運営されている公共図書館が「市民が必要としている情報とは何か」という命題の元に、多種多彩で積極的な運営をしているのだ。
 
 この本では運営だけでなく、資金の調達のことについても書かれてあって、これが興味を引くんだよ。
 運営費はニューヨーク州からは半分しかもらっておらず、残りの半分は寄付や支援金によって成り立っているってんだって。しかもその支援を得るためのイベントってのが、ジャズライブだったり「作家を囲む夕べ」だったりして、もはや図書館の枠を越えていてオモロイ。 

 「情報をリンクさせて、世の中に生かす情報として提供する」。この日記もそういう風にできたら至極しあわせやね。