地理マニアは公共交通マニアでもあるのです。

 先日登場した古本屋で買えなかった本があったのは、先にこいつを買ってしまったせいでもあるのだ。
 ってなもんだから、軽く読了!

 「首都高はなぜ渋滞するのか!? 愛すべき欠陥ハイウェイ網への提言」(清水草一/著・三推社)
 http://product.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=30677614
 バイク乗りのオイラは、実は首都高速には乗ったことがないんだね。人の車に乗ったときに走ったことはあるけど。
 確かにそのとき思ったのは「なんか構造的に間違ってねぇ?」ということ。なんか逢えて渋滞作ってるようなきがするんだよね。

 という、漠然としたQたろうの疑問を見事に解決してくれているのが、この本なのだ。
 渋滞ができる原因を構造的に分析して(しかもわかりやすい)、最後には私案を実際に国土交通省にぶつけているのだ!
 都心環状線の一方通行化とバイパスルート建設はおもしろい私案だね。

 東京西部に住んでいるオイラとしては、現在工事中の山手通りの地下トンネルを走る中央環状線の完成が待ち遠しい。
 それから八王子と鶴ヶ島を結ぶ圏央道もできれば、関越道に行くのに楽になるのに。ちょっとは手加減してくれよぉ、建設反対運動。

 ちなみに一口情報。JR中央線の西荻窪〜吉祥寺間の高架の欄干(線路の縁)をよーく眺めているとコンクリートで作られているはずの一部が鉄橋になっているのだ。
 なぜそこだけ鉄橋なのかというと、現在練馬区三郷市を結んでいる「東京外環自動車道」の予定ルートに設定されてあり、練馬区からこの西荻窪〜吉祥寺間の鉄橋の下を通そうという意図から、高架建設時に鉄橋にしたらしい。

 ちなみに、その予定地はこんなところ。
 http://www.do-map.net/emmctl2.htm?ENC=j1qiAWZEvzMJNNcG6YXAAfZyO1p36dk5byfjHVbiIuNisiz3vJDWnzWuLToviaGyzNBCzNtvIXlYwcjm7jN%2FGx5kYQXwe%2BiJXN8LPfrZvDM%3D
 
 ・・・ありえんよね。

 とにもかくにも、地理マニア大満足の1冊なのだ!