図書館って、ただ古い本が並んでいるだけじゃないよ
こいつを読了したのだ。
「浦安図書館にできること 図書館アイデンティティ」(常世田良・勁草書房)
http://product.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31135479
図書館に興味をもったオイラなのですが、日本の図書館でももっとも元気な(?)図書館というのが、浦安にある浦安市立図書館なのだ。
http://library.city.urayasu.chiba.jp/
ここの館長がこの本の著者で、いろんな講演や雑誌への寄稿を集めたものになってます。
一番印象に残ったのは、「図書館職員はロビー活動にもっと積極的になるべきだ」という言葉。
図書館は会社と違って、自分たちで予算を得ることは不可能だから、そのために必要なのは、議員に図書館の必要性を働きかけて予算を獲得すべきだということ。
うーむ、会社員よりも政治的じゃないか。
でもカビ臭い本の間に挟まって、生きてるんだか死んでるんだかわからない司書の仕事だけをとりあげて、「俺たちは文化活動をやってんだから」と声高に主張するよりかは、ロビー活動を含めた仕事をする司書の方が信頼できる気がする。
こんな本も最近登場したようで。こいつはいま取り寄せ中。
「図書館を遊ぶ エンターテイメント空間を求めて」(渡辺幹雄/著・新評論)
http://product.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31197679
滋賀県の愛知川町にある町立図書館の館長が書いた本。
図書館があって地域住民に使ってもらおう、でなく、地域コミュニティの中にある図書館をつくろう、というもの。そしてそれを実践した愛知川町立図書館のことが書かれているそうです。
オイラの田舎にもこんな図書館欲しかったぁ。
とはいえ、何よりこの浦安と滋賀県、ここは文化活動に対して自治体が積極的な自治体なのだ。専門で司書の職をおいていたり。
たいがいの自治体は、自治体職員が図書館に配属されるもんで、専門的な知識は薄いんだよなぁ。「子供や母親やお年寄りに本を通して地域社会に貢献する」ってことだろうけど、ビジネスマンだって税金払っているんだぜい。
不況かも知んないけど、もっと生活に接した図書館がほしいぜい。